エネスコのツィゴイネルワイゼン
連休真っ只中の今日は、会食と弦楽合奏の練習のため、ブログアップは夜になりました。エネスコは1955年に73歳で亡くなっているので、さすがに動画はなさそうです。今日のYouTubeはヴァイオリンではなく、何とエネスコのピアノ独奏によるツィゴイネルワイゼンで、これはもう大変に面白く聞きました。ピアニストでもあったエネスコのタッチを再現するピアノロールが残っていたようです。
何度かブログに書いていますが、スペインのサラサーテが書いたツィゴイネルワイゼンも、19世紀にヨーロッパ中で大流行したハンガリーのチャールダーシュの一つです。チャールダッシュと言えば、モンティの曲の固有名詞と思われ勝ちなように思いますが、ツィゴイネルワイゼンもブラームスのハンガリー舞曲も、全てチャールダッシュです。他にもクラシック作品だけでも星の数ほどあると思います。面白いのはジプシー音楽に楽譜はなく、口伝だったため、例えばブラームスの曲でジプシーの原曲がある場合も、今ではほとんどがジプシーの間でも知られてないように見受けられる点です。クラシック作品にだけ残っている19世紀のジプシー音楽があるということが、大変に面白いです。
RARE! ENESCU PIANIST VIRTUOSO - Sarasate "Zigeunerweisen" (Piano Roll, 1928)
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