メニューイン兄妹、イダ・ヘンデル、Savitri Grier
今日はユーディ・メニューインとイダ・ヘンデルの演奏を上げて、と思っていたら、若手Savitri Grierの素晴らしい演奏がありましたので3本目に入れました。明日は番組でかけたアミ・フラメールに当てたいので、エネスコのヴァイオリン・ソナタ第3番については今日詰め込むことになってしまいますが。
メニューインの演奏の素晴らしさは言わずもがなですが、妹のヘプシバ・メニューインがこんなに素晴らしいピアニストだったのは今回初めて知りました。1981年に60歳の若さで亡くなったのが残念な限りです。イダ・ヘンデルの演奏は、この曲を完全に消化しきった凄い演奏だと思いました。この時81歳とは思えない美音です。ロマ風を意識してか、左手のひらを棹に付けた細かいヴィブラートにも驚きましたが、それはこの曲に合わせたものでしょうか。
この曲は1楽章の入りの装飾のかけ方がまず聞きもので、前に「コンマ一秒の装飾技巧の妙」と形容したタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのニコラエ・ネアクシュ爺さんの技を毎回思い出します。Savitri Grierの演奏は、上げ弓から入って、その後の弓の使い方など、この曲について霧が晴れるように分かってくる素晴らしいボウイングでした。
YEHUDI MENUHIN. G. Enescu - Violin Sonata No.3, a moll, Op.26, 1st mvt (excerpt) [H. Menuhin]
GEORGE ENESCU SONATA No. 3 Op. 25 IDA HAENDEL MISHA DACIC
Savitri Grier, Richard Uttley; Enescu Violin Sonata No. 3 in A minor; mov. i
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