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2022年6月 9日 (木)

Buciumとボチェッツ

VDEのモルダヴィア編、残るは今日が葬儀、明日は新年の音楽です。そのどちらのBuciumの曲名にも見えるSemnalと言うルーマニア語は、「信号」の意味のようです。アルプホルンの類は、元は羊の群れを呼び集めたり、山から山へ呼び交わすのに用いた信号ラッパの一種だからでしょう。モルダヴィアの音源では、死と新年の信号(知らせ)に変わっています。動画がありましたので一本目に入れました。モルダヴィアのBuciumの音程の不安定さは、ユダヤのショファルを思い出させます。(以下放送原稿を再度)
Bucium Sound - Traditional Musical Instrument Used By Romanian Pastors
モルダヴィア編でも最も注目の音源は、葬送の音楽とボチェッツだと思います。ブシウムによる葬送音楽から始まります。ブシウム(あるいはブチウム?)は、ルーマニアとモルドバの山岳居住者と羊飼いが使用する一種のアルペンホルンで、この言葉はラテン語のbucinumに由来し、元々はローマ人が使用した「曲がった角」を意味していました。音程の安定しない原始的な笛で、その明るい音色と埋葬の場面は、一見不釣り合いにも思えます。 このブコヴィナのボチェッツは、1曲目と同じダブルトーンの笛が女性独唱のバックで演奏されていて、これはかなり珍しい演奏のスタイルとのことです。笛は音色が少し似ているため、前にかけたセルビア東部のヴラフ人の「吸血鬼を追い払う曲」を思い出してしまいます。では2曲続けます。
<10 Ritual funebru. Semnal: "De mort" 2分6秒> <11 Bocet 3分28秒>

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