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2022年7月18日 (月)

Erdélyi népzeneのチャンゴーから

ゼアミdeワールド318回目の放送、日曜夜10時にありました。20日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。Adda盤はリリースが1989年で大分前ですから、YouTubeにAddaのジャケットでは見当たらないようですが、Fonti Musicali(Adda傘下のレーベル)で上がっていました。類似の内容の編集盤は、特に2000年代に入ってからハンガリーから色々出ていますが、チャンゴーの音源から始まるアッダ盤は貴重だと思います。

ルーマニアの音楽の30回目になります。予告していた通り今回で一応ルーマニアのシリーズを終える予定です。トランシルヴァニアの音源4枚が手元にありますが、ハンガリー系の音楽が多いので、次のハンガリーへの橋渡し的な内容にもなります。

音源は仏Chant du mondeの「トランシルヴァニアの弦楽四重奏」、仏Ocoraの「トランシルヴァニアの真の伝統(La Vraie Tradition de Transylvanie)」、仏Addaの「トランシルヴァニア(ハンガリー語でエルデーイ)のフォーク・ミュージック」、英ARCの「Ana Hossu & Friends / トランシルヴァニアの歌と踊り」の4枚です。

アッダのErdélyi népzeneと言う盤ですが、この盤の正式なタイトルは、Traditions of the Hungarian minorities of Romaniaです。まず1曲目のモルダヴィアのチャンゴーの独唱をおかけします。Fabian Evaの歌唱で、ルーマニア東部モルダヴィアのハンガリー系少数民族チャンゴーの哀歌です。モルダヴィアですから場所は違いますが、ハンガリー系と言うことで一緒に入っているようです。インパクトの強い極めて印象的な歌唱です。

<1 Fabian Eva / Moldvai csángó keserves 2分2秒>

もう一曲モルダヴィアのチャンゴーらしき音源が入っていまして、打楽器が派手に活躍するMoldvai táncdallamと言う曲です。ハンガリーのトラッド・グループ、テーカの演奏です。

<9 Teka / Moldvai táncdallam 2分50秒>

このアッダ盤はハンガリーのトラッド・アーティストのコンピレーションと見ていい内容ですので、またハンガリーで取り上げるかも知れません。
ARCの「Ana Hossu & Friends / トランシルヴァニアの歌と踊り」からは2曲選んでみました。マラムレシュのベリンツァのタラゴトの独奏と「バイウトの丘」と言うアナ・ホッスと楽団の演奏です。

<3 Joc de-nceput din Berinta (Dance from Berinta) 1分31秒>
<22 Dealu' de la Baiut (The hills of Baiut) 2分>

Ocoraから1989年に出た「トランシルヴァニアの真の伝統」は、地味な音源ではありますが、「真の伝統」と言う名の通り、最も泥臭い音楽が集められています。録音場所はマラムレシュが目立つようですが、クルージュの音源もあります。曲名から見てルーマニア系がほとんどのようです。
1曲目のJoc Batrinescの演奏者はIon Covaci, Neculai Covaci, Gheorghe Covaciとありますので、前に取り上げたムジカーシュの「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」に出ていたロマ・フィドラーのゲオルゲ・コヴァチではと思います。ハンニバル盤だけではなかったという事で、これは貴重な録音だと思います。

<1 Joc Batrinesc 2分3秒>

続いて不思議な装飾の入る女性と男性の独唱2曲が注目の音源ですが、その間に声とのダブルトーンになっている縦笛ティリンカの吹奏が入ります。このタイプの独唱はバルトークによってHora Lungaと記述され、マラムレシュではCintec cu noduriと呼ばれるそうです。3曲続けてどうぞ。

<2 Cinta, Cuce,Cind Ti-Id Duce 2分19秒>
<3 Din Zori De Zi Si Joc Bárbatesc 1分51秒>
<4 In Virfutu Nucului 2分4秒>

では最後に「トランシルヴァニアの弦楽四重奏」から、4曲目のSuite De Danses De La Vallee Du Chioarを時間まで聞きながら今回はお別れです。弦楽四重奏と言っても、西洋クラシックのヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの編成ではなく、通常のヴァイオリンと3弦ヴァイオリンとヴィオラ、コントラバスがほとんどで、伴奏のヴァイオリンとヴィオラは変則調弦だと思います。 
1曲目は、ハンガリーで取り上げる予定のHungarotonの「エチェル村の結婚式」と同じ曲がありますので併せてかけたいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 Suite De Danses De La Vallee Du Chioar 9分50秒>

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