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2022年7月11日 (月)

Maria BuzaとTaraful Ciuleandraから

ゼアミdeワールド317回目の放送、日曜夜10時にありました。13日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日の動画はMaria BuzaとTaraful Ciuleandraのみです。2本目は再発時のジャケットのようです。

ルーマニアの音楽の29回目になります。後2回、駆け足で7枚ほどの音源を取り上げる予定です。今回がワラキアと西ルーマニア、次回はトランシルヴァニアで、その次はハンガリーに向かいます。

まず最初は女性歌手Maria BuzaとTaraful Ciuleandraの「ワラキアのジプシー音楽」と言う盤です。2001年に英ARCから出た盤で、このレーベルによくある現地盤のライセンスリリースではないようです。当時はタラフ・ドゥ・ハイドゥークスが既にヨーロッパで大人気だった頃で、日本にも2回目の来日をしたタイミングです。スルバかどうか不明ですが、速いテンポの伴奏の上で、悠然と長い旋律を歌っている1曲目のPiatra, piatraと、最近何度も登場している4曲目のLume, lumeの2曲を続けておかけします。都市部のジプシーの酒飲み歌で、「はかないこの世」の訳があった通り、人生のはかなさを歌った歌です。

<1 Piatra, piatra 6分3秒>

<4 Lume, lume 4分37秒>

次は同じ英ARCから2003年に出たドイナ・ティミシュルイ(Doina Timisului)の「ルーマニアの伝統音楽」と言う盤です。1959年結成の民族アンサンブルで、グループ名の通りルーマニア西部のティミショアラを拠点にしているようです。民族クラリネットのタラゴト、5弦ギターのブラチ、コブサ、ヴァイオリン、アコーディオン、コントラバスという編成で、ブカレスト辺りのグループより鄙びた趣きがあります。何よりもタラゴトの音色が西ルーマニア色を醸し出しています。当然ブカレスト辺りとレパートリーも違っているようですが、比較のために、これまでに何度も登場している帯踊りブルウをおかけします。ブルウは何曲もありますが、7、8曲目を続けてどうぞ。

<7 Braul carpenilor 1分13秒>
<8 Braul lui Murgu 1分20秒>

最後にルーマニアElectrecordからの変わり種の一枚ですが、Voces Primaveraeと言う少年少女合唱団の「イスラエルとルーマニアの歌」と言う盤から、1曲目のエヴェヌ・シャローム・アレイヘム、4曲目のOsse Shalom Bimromav(ヌリート・ヒルシュ作曲)、エステル・オファリームやネタニア・ダヴラツがよく歌っていた11曲目のShir Hanoded(「さすらい人の歌」のような意)、19曲目のハヴァ・ナギラを聞きながら今回はお別れです。Shir Hanoded以外は、東欧の音楽の要素が濃厚に入ったアシュケナジームの宗教的フォークソングと言えると思います。ピカソの「青の時代」の、ユダヤ教のラビらしき男性と少年のジャケットが印象的です。ブコヴィナのハシディック・ニグンにルーツがあるとされているハヴァ・ナギラは、アハヴォ・ラボ旋法の典型としてよく取り上げられる曲です。
ルーマニアの曲は、この合唱団の創立者でリーダーのクラウディウ・ネグレスクの5曲位で、他の14曲はヌリート・ヒルシュの書いたヘブライ・ソングや、ユダヤのヘブライ語の伝承歌がほとんどで、そちらの方が明らかに目立っている盤です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 Evenu Shalom Alehem 1分9秒>
<4 Osse Shalom Bimromav 6分42秒>
<11 Shir Hanoded 3分31秒>
<19 Hava Naghila 3分40秒>

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