カーロー民族舞曲、ビハリ・ヤーノシュの思い出 他
ゼアミdeワールド321回目の放送、日曜夜10時にありました。10日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。スタッフの方から7日の本放送は無いと聞いていたので、放送では以下のように言いましたが、予定が変わったようで7日22時に放送されました。おんまく花火の帰りに車の中でかかって、あれ?!と思いました(笑) 1本目はカーロー民族舞曲のライヴ映像、他は番組でかけた音源です。
ハンガリーの音楽の3回目になります。今回は7日の本放送枠が今治の祭り、おんまくの特番があるため、放送は10日の再放送枠のみになります。
2回にわたって「エチェル村の結婚式」からおかけしてきましたが、過去の放送原稿を辿ってみますと、5年前の54、56回目にウクライナ西部のハンガリー系音楽の関連でこの盤を取り上げています。今回はその5年前に書いた解説を入れながら進めます。
まず一曲目のゾルタン・コダーイ作曲のカーロー民族舞曲ですが、この曲は1951年にコダーイがこのアンサンブルのために作曲した曲で、ジプシー楽団の演奏スタイルを念頭におきながら、それを一回り大きくしたアンサンブルと混声合唱のために書かれた舞踊曲です。使われている民謡はコダーイが1938年にハンガリー東部のサボーチ・サツマール県のノジュカーロで収集したもので、曲名はこの地方名から来ています。
Kállai kettős - Magyar Állami Népi Együttes
<1 エチェル村の結婚式~カーロー民族舞曲 6分27秒>
7曲目に入っているのが、自身の楽団を率いて世界的に活躍したジプシーの名ヴァイオリニストで、チャールダッシュの前進の後期ヴェルブンコシュ音楽の代表的作曲家だった19世紀初頭のビハリ・ヤーノシュを偲ぶ「ビハリの想い出」と言う曲です。彼は古い大衆歌曲をヴェルブンコシュの旋律として取り入れた大衆的な作曲家でしたが、ウィーン風なロマンティックな旋律の作曲家でもあったそうです。「ビハリの想い出」の中には彼の作品から5曲が取り上げられています。
<7 エチェル村の結婚式~ビハリの想い出 4分38秒>
このアルバムのラストを飾っているのが、アルバムタイトル曲の「エチェル村の結婚式」です。この曲を聞きながら今回はお別れです。ブダペストに近いエチェル村に伝わる結婚式の風習を基に人生を描いたマロシュ・ルドルフ作曲の創作舞踊の音楽です。ヴェルブンコシュやチャールダッシュなどが鏤められて紙芝居のように出てきます。
時間が余りましたら、8曲目の「3つの跳躍の踊り」までおかけします。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<9 エチェル村の結婚式~エチェル村の結婚式 12分22秒>
<8 エチェル村の結婚式~3つの跳躍の踊り 4分16秒>
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