作者不詳のチャールダーシュハ短調
作者不詳のチャールダッシュハ短調については、10年余り前にもYouTubeを探ったように思います。チャールダーシュの古い形は確かスロヴァキアにあって、そこでの映像もあったように記憶していますが、その時の映像はなかなか見つからずでした。ハ短調はドイツ語でC mollですが、A moll(イ短調)でもよく弾かれるようで、YouTubeにはアーモルの演奏が多いようです。
70年代に「エチェル村の結婚式」のLPで最初に聞いたチャールダーシュという事もあって、この冒頭のメランコリックな旋律がチャールダーシュの典型と言うイメージが今でも強いままです。これからそれぞれ取り上げますが、ハンガリー(マジャール)にはウラル系民族らしい5音音階の民謡があり、農村ジプシーにはまた独自の音楽があって、それらとはほとんど繋がりがなさそうに思えるヴェルブンコシュやチャールダーシュは、何がどう融合してできたのか、今もって不思議です。チャールダーシュは、ハンガリー語で「酒場」という意味のチャールダに由来しますが、ハンガリー音楽に大きな貢献をしたユダヤ系作曲家ロージャヴェルジ・マールクの作った楽曲の名前から広まったそうです。この辺りにも秘密があるのかも知れません。
A moll czardas、現時点で見つかった映像を幾つか上げておきます。2本目は、90年代に一世を風靡したロビー・ラカトシュの若い頃の映像です。4本目は「エチェル村の結婚式」の演奏で、この盤のソロ・ヴァイオリンのラースロー・ベルキの息子がYouTubeチャンネルを立ち上げているようです。
A moll czardas - Joke Van Tilborg, Marcia Pareijn, Laura Kennis & Petite Fleur orchestra
Hungarian Virtuoso Gipsy Violins (Csardas)
A-Moll Csárdás / A-Minor Czardas Father & Son // Imrich Farkas
Csárdás in c-moll
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