サトゥマール地方のヴェルブンクとチャールダーシュ
フンガロトンのこの盤Szatmári Bandák(サトゥマール地方のハンガリー民族音楽)は、都市部のジプシー楽団と、農村部の楽団の音楽スタイルの違いを確認できる貴重な音源でした。今もCDで手に入るかどうか不明ですが、YouTubeに上がっていました。ここで演奏されているヴェルブンクは、勇壮な趣のあるヴェルブンクの例として方々で聞く旋律です。後半は緩急のチャールダーシュに変わります。
この盤では、ハンガリー東部サトゥマール地方のヴェルブンコシュやチャールダーシュから、ハンガリーのクレズマー音楽家がかつて演奏していたユダヤ音楽までを、ハンガリー東部のカントリースタイルで演奏しています。サトゥマールはルーマニアとウクライナ西部にもまたがるので、上記のユダヤ音源には、ルーマニア北部マラムレシュで聞いた「Szól A Kakas - The Rooster Is Already Crowing」もあります。かつてユダヤの楽士が演奏していた曲を、ジプシーの楽士が共有していた例の一つです。こちらもいずれかける予定です。
<Hungarian Verbunk, Slow & Quick Csárdáses (Progress) 6分54秒>
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