Trauriger Sonntag
「暗い日曜日」を淡谷のり子のカセットで聞いたのは、80年代初めだったと思います。ダミアのLPで聞いたのが、その後でした。普通は逆だと思います(笑) ドイツ語訳を先日入れ忘れたので、今日のタイトルにしました。発音はトロイリゲル・ゾンタークになります。戦前の中欧の流行り歌ですから、ドイツ語タイトルは重要だと思います。
この歌を歌った日本の歌手は、淡谷のり子を筆頭に榎本健一、東海林太郎、越路吹雪、美輪明宏、戸川昌子、岸洋子、金子由香利、夏木マリ、加藤登紀子、浅川マキなどということですが、エノケンと東海林太郎、浅川マキは是非聞いてみたいものです。フランスのセルジュ・ゲンスブールもカヴァーしていたそうで、これはチェック漏れしていました。(以下放送原稿を再度)
次は1933年にシェレシュ・レジェーが書いたハンガリーの歌「暗い日曜日」(ハンガリー語: Szomorú vasárnap ソモルー・ヴァシャールナプ, 英語: Gloomy Sunday, フランス語: Sombre Dimanche)も入っていますので、Janos Szalayの楽団の演奏と、オリジナルのSebo Miklosのハンガリー語歌唱、日本の淡谷のり子の歌唱の3曲を続けます。チャールダーシュのジプシー楽団もよく取り上げていた曲です。「自殺者の出る曲」と言う都市伝説があることで有名で、1936年にフランスのダミアがカヴァーしてから、シャンソンの作品と誤解されることが多かった曲です。おそらく1936年のオリジナルと思われる淡谷のり子の録音には、他にもシャンソン、タンゴ、ラテンなどの名唱が多いので、またそれぞれの機会に取り上げるかも知れません。
<Trauriger Sonntag (Szomoru vasarnap) 2分23秒>
<Sebo Miklos / Szomorú Vasárnap 3分14秒>
<淡谷のり子 / 暗い日曜日 3分>
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