ロージャヴェルジ・マールクの音楽
ロージャヴェルジ・マールクについては、チャールダーシュの起源を調べていて今回初めて知りました。19世紀前半ですから、音の印象はいかにも古典派から初期ロマン派時代の穏やかな感じですが、独特な音階とアクセントの付き方、フレージングには、チャールダーシュの萌芽が確かに感じられます。(以下放送原稿を再度)
チャールダーシュは、ハンガリー語で「酒場」という意味のチャールダ csárdaに由来しますが、この言葉は直接にはハンガリー音楽に大きな貢献をしたユダヤ系作曲家ロージャヴェルジ・マールクの作った楽曲の名前から広まったという事ですので、この人の英語のウィキペディアに載っていたフンガロトンの音源Rózsavölgyi: Ballroom Dances (17 dances and dance -sequences)を当たって見ました。チャールダーシュと言う曲名では見当たりませんでしたが、2曲目のStinning Tune, for stringsが他のサイトにはSerkento (Stimulating Csardas)と出ていて、どうやらチャールダーシュに当たるようです。この曲を含むハンガリー的な曲調が感じられるヴェルブンコシュ他4曲を続けておかけします。
<First Hungarian Round Dance - Halljuk! - Hear! Hear! 2分36秒>
<Serkento (Stimulating Csardas) 2分32秒>
<First Hungarian Round Dance - III. Toborzó - Verbunkos 1分15秒>
<Sound of Hope from the East - III. Toborzó - Verbunkos 2分4秒>
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