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2022年10月10日 (月)

ブラームスのRondo alla Zingarese

ゼアミdeワールド330回目の放送、日曜夜10時にありました。12日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はピアノ四重奏曲第1番 第4楽章のみです。

ハンガリー音楽の11回目になります。今回はジプシーの原曲がある訳ではありませんが、ジプシー音楽の影響が強く出たクラシック作品をいくつかおかけしたいと思います。

5年前にもかけた曲ですが、ブラームスが28歳の年に書いたピアノ四重奏曲第1番のラスト、第4楽章から始めます。ジプシー風のロンドとブラームス自身によって銘打たれたこの情熱的な楽章は、渋い室内楽の中で特に人気のある一曲と言っていいと思います。現代音楽の作曲家シェーンベルクが管弦楽編曲したことでも知られています。ピアノがマルタ・アルゲリッチ、ヴァイオリンがギドン・クレーメル、ヴィオラはユーリ・バシュメト、チェロがミッシャ・マイスキーというオールスター級のメンバーが揃った名盤です。

<4 ブラームス / ピアノ四重奏曲第1番 第4楽章 8分17秒>
Brahms: Piano Quartet No. 1 in G Minor, Op. 25 - IV. Rondo alla Zingarese

ブラームスの代表作の一つ、45歳の年に作曲したヴァイオリン協奏曲でも、終楽章の3楽章でジプシー風の情熱的な音楽を書いています。クラシック作品のフィナーレとして取り入れたのは、おそらくハイドンかブラームスが最初だと思いますが、それ程に若い頃のハンガリー舞曲での心躍る思いが強かったのだろうと思います。飛行機事故のため1949年に30歳の若さで亡くなったジネット・ヌヴーのヴァイオリン、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団の、名演の誉れ高い録音でおかけします。

<ブラームス / ヴァイオリン協奏曲 3楽章 ジネット・ヌヴー他 8分6秒>

ロシアの大作曲家チャイコフスキーもバレエ音楽「白鳥の湖」の第3幕第20曲で「ハンガリーの踊り(チャールダーシュ)」と言う曲を書いています。こちらを次におかけします。

<モスクワ・インターナショナル・シンフォニック・オーケストラ 白鳥の湖~第3幕:No.20 ハンガリーの踊り 3分11秒>
 

今年の4月に知人が出るバレエ公演を松山に見に行きましたが、その際に同じくロシアのグラズノフのバレエ音楽「ライモンダ」でもハンガリー風な曲調が気になりまして、ストリーミングで見つけました。第3幕に出てくる「ハンガリーの踊り」をおかけします。
時間が余りましたら、グランド・コーダもおかけしますが、この曲は聞き覚えがありますので、ジプシーの原曲があるように思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<マリインスキー劇場管弦楽団 & Victor Fedotov RAYMONDA ACT III Grand Pas Hongrois 4分12秒>
<マリインスキー劇場管弦楽団 & Victor Fedotov RAYMONDA ACT III Coda 2分15秒>

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