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2022年10月24日 (月)

農村ロマの音楽

ゼアミdeワールド332回目の放送、日曜夜10時にありました。26日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。このキング盤のタイトルですが、LPの頃は「農村ジプシーの音楽」だったと思います。どちらも手元にあります。やはりこの音源はYouTubeには見当たりませんので、ケリマスキ・ディリで出てきた映像を2本貼っておきます。

Cigány tánc (Gypsy dance)

Purano Khelipe Khater e Vlasika Roma anda Ungro 1975

ハンガリー音楽の13回目になります。予告通り今回はハンガリーの農村ジプシーの音楽、つまり都会に住むジプシーの職業楽士が作った音楽ではない、真のジプシー音楽の音源をご紹介したいと思います。マジャール人の国、ハンガリーの都市部に溶け込んだロマに対し、農村地帯で自分達の言語や習慣を守りながら独立して生活する農村ロマの人々の音楽です。手元にある音源は、キングのワールドルーツミュージックライブラリーの「農村ロマの音楽」と、ハンガリーFonoのCsenyeti Ciganyok(ハンガリーの農村ジプシーの音楽)の2枚ですが、独Network Medienから出ていたAndo Dromのような現代的な展開を見せているグループの音源もあります。次回キング盤以外を取り上げる予定です。

演奏の特徴としては、楽器はほとんど使わず、独唱と裏打ちリズムの口ベースのような伴奏の歌唱と指鳴らしが中心になっていて、速い踊り歌のケリマスキ・ディリと、ゆったりとした叙情歌のメセラキ・ディリが2つの代表的なスタイルです。
この音源は、これまで聞いてきた都会の定住したジプシーの音楽ではなく、正に「流浪の民」のイメージに近いジプシーの歌声を捉えています。ハンガリー人のために演奏するのではなく、ジプシー自身のための音楽ですので、ロマ語(あるいはロマニ語)で歌われます。ロマ語は、ジプシーが移動前にいた地とされるインド北西部の言葉に近い言語です。音楽はチャールダーシュとは全く違っていて、むしろ同じくジプシーの強い影響下に生まれたスペインのフラメンコの方に近い印象も受けます。
まずは世界的な民族音楽学者だった小泉文夫氏が1964年に現地録音した貴重なキングの音源「農村ロマの音楽 Roma Music in Hungarian Villages」から、6曲続けておかけします。2曲目が哀歌的な叙情歌のメセラキ・ディリで、他は踊り歌ケリマスキ・ディリになります。

01 踊り歌、1分24秒
02 抒情歌、4分12秒
04 踊り歌、1分15秒
06 踊り歌、1分3秒
09 踊り歌、1分56秒
10 舞曲、 1分18秒
 

「農村ロマの音楽」の、1,2,4,6,9,10曲目でした。最後の曲はクラリネット系の管楽器タロガトーを真似た演奏で、草笛のように聞こえますが、写真のフィルムを代わりに用いているようです。
続きまして、12曲目の結婚の歌と、13,14,16,17曲目の踊り歌まで5曲続けておかけします。

12 結婚の歌、2分12秒
13 踊り歌、  49秒
14 踊り歌、 1分4秒
16 踊り歌、 1分39秒
17 踊り歌、 1分32秒
 

終わりの方に飛びますが、21,22曲目の踊り歌と、23曲目の食卓の歌、24曲目の叙情歌まで聞きながら今回はお別れです。22曲目はどこか他で聞いた旋律ですので、もし分かりましたら、またゼアミブログで取り上げます。
 

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

21 踊り歌、 1分13秒
22 踊り歌、 1分27秒
23 食卓の歌、 2分23秒
24 抒情歌  1分29秒

 

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