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2022年11月21日 (月)

Ando Drom / Csi Lav Tu

ゼアミdeワールド335回目の放送、日曜夜10時にありました。23日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今回分は6日放送予定だった内容です。今日はCsi Lav Tuのみです。

ハンガリー音楽に戻りまして、15回目になります。今回はハンガリーの農村ジプシーの音楽の3回目です。農村ロマの音楽の現代的な展開を見せているAndo Dromの音源から始めます。333回目のラストにかけたSzi Ek Sejと一緒に見つかった曲にChi Lav Tuと言う名曲がありまして、独Network MedienのPhari Mamoにも入っていましたが、こちらの方が長尺になっています。このネットワーク盤ではジプシーやクレズマーなどの東欧音楽を演奏するフランスのブラッチのメンバーが参加していた通り、素朴な農村ジプシー音楽にポップな要素を加えて演奏しています。ッダバ、ッディビの裏打ちリズムの掛け声も入っています。10分余りの曲で段々とテンポが上がって行きます。女性ヴォーカルのミツウの歌声が鮮烈で最高です。

<Ando Drom / Csi Lav Tu 10分17秒>

続いて先日ゼアミブログにも書きましたが、ハンガリーの農村ジプシー音楽系のグループと言えば、アンド・ドゥロムより前から活動している1978年に結成された重要なグループ、カイ・ヤグ(Kalyi Jag)を忘れるところでした。ダンスハウスにルーツがある彼らのフンガロトン盤が話題になったのは、90年前後だったように思います。今日おかけする曲は、1977年頃にハンガリー音楽の専門家、谷本一之さんのNHKFMの番組で聞いた曲が原曲だと思います。先ほどのアンド・ドゥロムとミツウの曲と同じハンガリー音楽コンピレーション「Vetettem Gyöngyöt (Világzene Magyarországon 1972-2006)」に入っています。カイ・ヤグも同じ音源を参考に演奏しているのかも知れません。メセラキ・ディリで始まりケリマスキ・ディリに移るような展開です。

<Kalyi Jag / Sukar Szasz Amari Bóri 2分31秒>

333回目にかけたチェニイェテ村の音源からもう一曲 19曲目の「ヴラフ・ジプシーのスロー・ソング」と表記のあるメセラキ・ディリ系の歌を次におかけします。ヴラフ・ジプシーと言うのは、ロマ語のワラキア方言を話すグループのようです。ルーマニアのワラキア方言は、セルビアなどのバルカン方言に次いで、世界で2番目に広く話されているロマ語の方言サブグループとのことです。

<19 Robija, Robija (Captivity, Captivity) 4分10秒>

プロの演奏家のジプシー音楽は数多くありますが、このチェニエテ村の録音は本物の凄さと生々しさを感じさせる、実に味わい深い音源ですので、次の20曲目から数曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<20 Fordulj Ide, Babám (Turn This Way, Baby) 1分35秒>
<21 Elmégy, Babám, Elmégy (You're Leaving Baby) 3分15秒>
<22 Dance Song Without Text [Cigánysoron Nem Merek Eljárni] (I Don't Dare Go Down Gypsy Row) 28秒>
<23 Nyitva Van A Barna Asszony Ablaka (The Bunette's Window Is Open) 3分16秒>

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