ゼルクラ・ヤーノシュの至芸
ゼルクラ・ヤーノシュはトランシルヴァニア方面のハンガリー音楽ではビッグネームだと思います。CDも何枚も出ていました。伴奏のボックス・チェロ、ガルドンの視覚的インパクトも大きいかと思いますが、絶妙のフィドリングをしながらの、素晴らしいバリトン・ヴォイス。忘れられない音楽家の一人です。2008年に亡くなっていたことを、今回初めて知りました。番組の音源の前にライブ映像を入れておきます。(以下放送原稿を再度)
Gyimesközéplok - Zerkula János és Zerkula Jánosné
Zerkula János keservese (Sír a szemem hull a könnyem)
「Listen, My Hungarians: A Survey of Hungarian Folk Music」の2枚目のジメシュ~モルドヴァ編40曲目は、ジメシュの1927年生まれのヴェテラン弾き語りフィドラー、ゼルクラ・ヤーノシュの音源が登場します。兵士の哀歌とジメシュのチャールダーシュを演奏しています。FonoのUj PatriaシリーズやFolkEuropaなどから90年代以降にCDが何枚か出ていますが、この録音は1976年にゾルタン・カーロシュが録ったものですから、まだ一連の盤が出る前です。ジメシュらしく弓で弦を叩いて演奏されるボックス・チェロのガルドンがチャールダーシュの伴奏に出て来ますが、都会のジプシーのチャールダーシュとは似ても似つかない泥臭いスタイルの演奏です。
<40 János Zerkula / Hazunk elott (In front of our house) 3分11秒>
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