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2022年12月22日 (木)

「私のマントは縁が丸い」の謎

「ハンガリーの民族音楽(10CD)」の2枚目15曲目は、フンガロトンの「エチェル村の結婚式」に出てきた民謡「Kerek az én szûröm allya(私のマントは縁が丸い)」です。曲はコダーイのカーロー民族舞曲の後半でした。今日のYouTubeではバルトークとコダーイの録音のフンガロトン盤のジャケットが出ていますが、この15曲目の録音は、彼らの後輩作曲家で民族音楽学者のラースロー・ライタのようです。この演奏では後半がバグパイプ演奏になっています。Nograd地方の曲で(あるいは、Nograd地方での録音で)、男性歌手兼バグパイプ奏者による演奏です。ノグラードはハンガリー北部の地方で、現在はハンガリーとスロヴァキアに分かれている地方です。この10枚組を聞いていると、他にもコダーイの曲の原曲が幾つかありました。
謎なのは、谷本一之さんの「エチェル村の結婚式」LPの解説によると、カーロー民族舞曲はハンガリー東部のサボーチ・サツマール県のノジュカーロで1938年にコダーイが収集した民謡に基づくとあった点で、曲名もノジュカーロのカーロから来ています。ライタの録音は同じ曲をノグラードで録ったという事でしょうか。2本目はカーロー民族舞曲のライヴ映像で、4分20秒頃からKerek az én szûröm allyaが出てきます。

<15 Kós József (49) Ének, Majd Duda / Kerek az én szûröm allya (ének, majd duda) - Borsosberény (Nógrád) 1分29秒>
Kerek az én szűröm allya (My cloak has a round border)

Kodály Zoltán: Kállai kettős

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