色々なHej, Dunáról Fúj A Szél(ヘイ・ドゥナロル・フヤ・セル)
今週の番組でかけた他の曲は、なかなかそのものの音源で見つかりませんので、月曜のHej, Dunáról Fúj A Szél(ドナウから風が吹いてくる)で検索すると、夥しい数の色々なタイプの演奏がありました。「飛べよ孔雀よ」より多いのではと思います。1本目は初期のムジカーシュで、マルタ・セバスチャンの名はまだ見えません。2本目では、おそらく童謡的な素材としてリコーダーに出てきます。3本目はハンガリー・ロック版です。
この5音音階の古いマジャール民謡がバルトーク作品に引用される前から、果たして民間で広く知られていたのだろうかと思いましたが、おそらくコダーイ・メソッドによる幼時からの「わらべ歌」を重視する音楽教育と、その後の民謡復興運動の結果なのでしょう。ダンスハウス以降のハンガリー・トラッド界は、5音音階の古いマジャール民謡をエルデーイ(トランシルヴァニア)に多く見出し、それらを素材に現在に至る活況が続いています。ブダペストのジプシー楽団が演奏するチャールダーシュは、どちらかと言えば脇に追いやられているようです。
日本の音楽教育では日本的な歌や民謡がどんどん消えて行っているようですが、これはハンガリーとは真逆でしょう。民謡や謡曲など日本的な歌を幼時から歌わせた方が良いと、私は常々思っていました。諸々の要因から簡単なことではないでしょうが、そうすることで何が変わってくるか、大変気になります。
Muzsikás Ensemble- Hej, Dunáról Fúj A Szél (Dél-Dunántúl)
"Hej, Dunáról fúj a szél"- mondókázás Kerekítő manóval, Varga-Ujvári Borbálával
NOX - Hej Dunáról (Dj T.c. Video Edit)
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