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2023年2月20日 (月)

3人の歌姫ボグナール・シルヴィア、ヘルツク・アーグネシュ、サローキ・アーギ

ゼアミdeワールド347回目の放送、日曜夜10時にありました。22日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。サローキ・アーギ特集ですが、最初にかけた「くちづてに Szajrol Szajra」のSomogyindiaとJolesikから。

ハンガリー音楽の27回目になります。現代ハンガリーのトラッドの4回目は、3人の歌姫ボグナール・シルヴィア、ヘルツク・アーグネシュ、サローキ・アーギが2008年にリリースした「くちづてに Szajrol Szajra」から始めます。ハンガリー民謡とインド音楽をミックスしたリズミカルなこの曲から、この盤は溌剌と始まります。

<1.Somogyindia ショモジンディア 5分8秒>

この盤には次の曲のような内省的な曲もありまして、私はこの曲が大変気に入っていますが、手元に現物が残ってないので、残念ながら曲の詳細が不明です。

<5.Jolesik / It Feels Good 気持ちは落ち着いて 7分27秒>

今回と次回で3人の歌姫の内、サローキ・アーギ Szalóki Ágiの特集にしたいと思います。彼女はハンガリーを代表するコンテンポラリー派トラッド・バンド『マカーム』や、ハンガリーのロマのツィンバロム奏者バログ・カールマーンとの共演などをはじめ、バルカン・トラッド・バンド『ベシュ・オ・ドロム』のヴォーカリストとしても活躍した美貌の女性歌手です。本当に綺麗な人で、若い頃はポール・デルヴォーの絵から抜け出てきたような雰囲気もありました。2005年前後からのソロ活動では、ジャズやチルドレン・ソング、30年代のバラードとの融合を試みた作品を幾つか出しています。

まずは2005年にFolkEurópaから出たHallgató / Lamentの中からKinek Van, Kinek Nincs…(中庭には胡桃の木)と言う曲をおかけします。アルバムタイトル通り、伝統的な「嘆き歌」を洗練されたジャズの伴奏で歌っています。この盤の原曲はモルドヴァやジメシュの曲のようです。

<Kinek Van, Kinek Nincs… 6分1秒>

次は2006年にFolkEurópaから出たCipity Lőrincから、Pergetőと言う曲です。これは「子供の歌」をジャズ風にアレンジし、ヴァイオリン演奏も巧みにその中に入ってくる愉快な曲です。

<Pergető 3分51秒>

次は2008年に同じくFolkEurópaから出たA vágy muzsikálですが、「想い焦がれて~カラーディ歌集~」と言う邦題がついて当時国内盤でも出ていました。こちらは先ほどの区分で言えば「1930年代のバラード」になりますが、やはり上質なジャズを上手く取り入れています。カラーディとは、有名なハンガリー戦前の女優、歌手として活躍していたカタリン・カラーディのことで、彼女の楽曲をフィーチャーしたコンセプト・アルバムになっています。次回もこの盤の続きから始めますが、今回はこの曲を聞きながらお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Mindig Az a Perc 4分58秒>

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