「飛べよ孔雀」と同じ節のショモジ
ゼアミdeワールド349回目の放送、日曜夜10時にありました。8日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日は「飛べよ孔雀」と同じ節のショモジのみにしておきます。
ハンガリー音楽の29回目になります。現代ハンガリー・トラッドの6回目は、サローキ・アーギ Szalóki Ági特集の3回目です。
オーソドックスな民謡を取り上げた2017年のFújnak a fellegekが大変素晴らしく、こんな本格的な追分のように細かい節回しの民謡歌唱を聞けるとは思ってなかったので、正直びっくりしました。何故ここまで民謡そのものに回帰した盤を出したのか、ここ数年はハンガリー盤の情報がありませんので、よく分からない状況です。Fújnak a fellegekと言うタイトルは「雲が吹いている」と訳せるようです。
前に取り上げた5音音階の民謡の象徴のような「飛べよ孔雀よ」の節によるSomogyと言う曲からおかけします。
<Somogy 8分19秒>
続いて1曲目に戻りますが、この曲では最初から追分のように細かい節回しを披露しています。次のセークと言う曲も展開が素晴らしいのですが、12分余りと長いので、14分を越える1曲目Magyarszovátiの途中までおかけします。
<Magyarszováti 14分12秒から5分位>
2010年のKishugと2017年のFújnak a fellegekの間にÖröme az égnek, ünnepe a földnek (2012)とKörforgás (2014)がありまして、その頃までは入っていましたが、ハンガリー盤は2017年頃以降余り情報を見かけなくなったので、日本で入っている店はほとんどないのではと思います。
次にロックやドラムンベースを大胆に取り入れた2010年のKishugから、昔マルタ・セバスチャンも歌っていた民謡の旋律によるPorondosをおかけします。
<Porondos 8分21秒>
では最後に2023年の新作Zümmögő Időから、Vitnyédi Bölcsőcskeと言う曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。この盤は農村ジプシーの音楽から、ハンガリーの古楽を視野に入れたと思われる曲など多彩な内容になっています。今回おかけする曲は、古楽の要素を強く感じる曲です。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<Vitnyédi Bölcsőcske 5分50秒>
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