母の美しい言葉の数々 お母さんもいました 葉巻を吸って口を火傷した
昨日の「地元の老婦人から歌を教わっていると思しき映像を上げたことがありました」と言うのは、今日の1本目でした。2本目もサローキ・アーギ録音、Róbert Kluzsán撮影の映像で、今日のタイトルは、最初の3曲の訳文です。この4本がアップされたのは2010年という事ですから、ジャズテイストのアルバムを出しながらも、一方で着々とフィールドワークを進めていたようです。1本目をゼアミブログにアップしたのは去年の12/23で、意外に前でした。いずれもやはりマジャールソヴァートでの映像で、この動画の解説の、énekel Maneszes Láli, gyüjtötte Szalóki Ági Magyarszovátを訳すと「Láli Maneszes によって歌われ、Ági Szalóki によって収集されました マジャールソヴァート」となります。
昨日書いた通り、現代の歌い手の歌唱と違って、音程や音階の不明瞭な感じがあって、そこが味わい深さの秘密でしょう。この微細なコブシと音の動きを譜面に起こすのは大変だと思います。お婆ちゃんの歌を聞きながら、サローキ・アーギが頬張っているのは、お菓子ではなくトランシルヴァニア料理でしょうか(笑)
3本目も1本目と同じお婆ちゃんの独唱、4本目は男性のフィドル弾き語りです。途中からサローキ・アーギが歌で加わります。ヴァイオリン用の肩当をしないのもあるでしょうが、左手の平を棹の下に付けて弾くのは、クラシック奏法的にはアウトですが、東欧の民族音楽ではこちらの方が多いように見受けられます。狭い音域での微細な音の動きの表現は、こちらの方が適しているのかも知れません。
édesanyám sok szép szava
édesanyam is volt nékem
szivaraztam, elégettem a számat
Maneszes Márton
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