1930年代のカタリン・カラーディの歌唱
サローキ・アーギでかけた2曲を、1930年代のカタリン・カラーディの歌唱で探してみました。Mindig Az a Legszech Percの方は、当時の映画に主演し歌っているシーンが出てきました。ハンガリーのマルレーネ・ディートリヒとでも形容できるのではと言う美貌(退廃的な)と存在感です。実際リリー・マルレーンも歌っていました。Egyszer Csak Mindennekは、ストリーミングで聞けるのと同じ音源です。当時はジャズやタンゴが流行っていた頃で、淡谷のり子の歌にも頻出します。(以下放送原稿を再度)
次にこの同じ2曲をカタリン・カラーディが歌った戦前のオリジナル音源が入ったKarady Katalin - Milliok Kedvenc Enekese: Mid Century Hungarian Musicを見つけましたので、2曲続けておかけします。1910年生まれのカタリン・カラーディは戦前のハンガリーで人気を博しスターに上り詰めましたが、ナチス時代にスパイ容疑で逮捕された上に拷問を受けるなど迫害を受け、更に戦後の共産主義時代にも無視された上に迫害を受け、人々から忘れ去られ、50年代以後は亡命生活を送りました。80年代になって、ようやくハンガリー本国で再発見されましたが、この時は既に最晩年になっていたと言う、歌手としては不遇の後半生を送った人です。
よく知られているエピソードとしては、大勢のハンガリー系ユダヤ人を救出した名誉の受賞者であることとか、小惑星 287787 Karády は、ハンガリーの天文学者(Krisztián Sárneczky と Brigitta Sipőcz )によって 2003 年に発見され、彼女を記念して命名されていることがあげられます。
<Mindig Az a Legszech Perc 3分28秒>
Karády Katalin - Mindig az a perc a legszebb perc
<Egyszer Csak Mindennek 3分34秒>
Egyszer csak mindennek vége lett
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