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2023年4月24日 (月)

フォドル・シャーンドル<ネッティ>の芸

ゼアミdeワールド356回目の放送、日曜夜10時にありました。26日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。ポッタ・ゲザは、また後日。

ハンガリー音楽の36回目になります。そろそろ現代ハンガリー・トラッドのシリーズは、ムジカーシュをトリにして終えようかと思いますが、その前にムジカーシュにも影響を与えたと思しきジプシー(ロマ)の名フィドラー、Fodor Sánfor(Netti) フォドル・シャーンドル<ネッティ>の音源から始めたいと思います。エルデーイのハンガリー農村音楽の文化が色濃く残るカロタセグの中でも、特に有名なフィドラーです。帽子を小粋に被ってムジカーシュのメンバーと演奏している写真が、フンガロトン原盤でアルファエンタープライズから1989年に国内盤も出ていた第7回ダンスハウス編集盤のジャケットを飾っていました。法悦あるいは愉悦の表情を湛えたこの写真が余りに印象的で、この盤に彼の演奏はありませんでしたが、この1枚の写真だけでも長く記憶に残っていました。泉が湧き出るように装飾豊かなフィドルを奏でる人で、これからおかけする曲でもよく分かります。フンガロトンから出ていたHungarian Folk Music from Transylvaniaは手元には残っていませんでしたが、ストリーミングにありましたので、3,4,5曲目を続けて出来るだけノーカットでおかけしたいと思います。ムジカーシュのコントラ奏者が伴奏で参加しています。この盤でも帽子を被った彼の4枚の写真がジャケットになっています。

<3 A Couple of Dances from Kalotaszeg 9分42秒>

<4 Lament, Morning Dance and Swift 8分24秒>

<5 Verbunk from Bodonkút 4分49秒>

曲名は、カロタセグのカップルダンス、哀歌と朝のダンスとスイフト、ボドンクートのヴェルブンクでした。

では最後に、フォドル・シャーンドル<ネティ>とは対照的な、都会のジプシー音楽のルーツを聞くようなポッタ・ゲザの演奏を聞きながら今回はお別れです。ハンガリーFolk Europaから出ていたSzulettem mint primasのラストに入っていましたが、この曲はヘルツク・アーグネシュがフォノー・ゼネカルとのMixtvra Cvltivalisの最初に歌っていたチャールダーシュ「Ej, A Titkos Szerelem 秘密の愛」と同じ曲で、原曲はかつてハンガリー北部で今はスロヴァキア領になっているMagyarbőd(スロヴァキア語ではBidovce)のポリフォニックな民謡です。
ポッタ・ゲザはスロヴァキアの国境に近い村に1933年に生まれたジプシー・ヴァイオリニストで、田舎の小編成のチャールダーシュやヴェルブンクが聞ける貴重盤でした。現在はスロヴァキアに入る辺りに都会のジプシー音楽のルーツがあるようですので、その古いスタイルの生き証人と言えるのではと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Pimasz Emlékére 2分48秒>

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