チャールダーシュ風ヴェルブンクで締め
ハンガリー・シリーズのラストになります。データを辿るとハンガリーの初回は去年の7月でした。あの頃「チャールダーシュはモンティの曲の固有名詞ではなく、ブラームスのハンガリー舞曲やサラサーテのツィゴイネルワイゼンなどもチャールダーシュです」と言う辺りから始めていました。とっつき安いかなと思いましたし、モンティのあの曲だけがチャールダーシュと思ってる人が余りにも多くて残念なので。ラストは、そのチャールダーシュ風なヴェルブンクを、エルデーイの農村音楽が専門のムジカーシュが演奏している珍しい音源を取り上げます、としてかけましたが、YouTubeを見ると演奏はVarsányi együttesと言う別のグループのようです。ストリーミングは、たまにこういう間違いがあるので要注意です。ポッタ・ゲザのような野趣あふれる演奏や、スロヴァキア国境付近のポリフォニーにルーツの一つがあることを見ると、都会のジプシー音楽系の方が今後は探りどころ豊富なようにも思います。私自身、実はこちらの方が好みでもあります。(以下放送原稿を再度)
では最後にMuzsikás Együttesと言う名義でストリーミングに出てきたMagyarországi Táncház Találkozó 1985. - IV.から、Vasvári vebunk és friss (Gömör)と言う曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。これまでのムジカーシュの音源より前の、1985年のハンガリー本国での音源と思われます。85年ですからLPのみだったのかも知れません。都会のチャールダーシュっぽいヴェルブンクをムジカーシュで聞くことは珍しいので、こちらを選んでみました。他は一般的なハンガリー農村音楽系がほとんどです。
<3 Vasvári vebunk és friss (Gömör) 2分45秒>
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