Dunántúli UgrósokとPorondos Víz Martján
残り2日でPorondos Víz Martjánか、Dunántúli Ugrósokか、Erdélyi Táncか、いずれをクローズアップするか迷いましたが、今日は最初の2本にします。
Dunántúli Ugrósokは番組のラストにかけてフェイドアウトになりましたし、7日には全くかかりませんでした。以前ブログで取り上げた、この曲の童謡のようなアプローチの演奏は、覚えておいででしょうか? バルトークのピアノのための即興曲の第4曲目も、その時に入れています。次の21曲目のFriss Csárdásokの部分がメインですが、ムジカーシュのライヴもありましたので、1本目に入れました。Dunántúliとは、ハンガリー西部バラトン湖南北のトランスダヌビアを指します。Ugrósokは、訳がジャンパーと出てきましたが、その真意やいかに(笑)
Porondosについては、マルタ・セバスチャンの歌唱を聞いていたのは間違いではなかったと今回思い出しましたが、この歌に関しては、やはりフォンティ・ムジカーリ盤の冒頭のファビアン・エヴァの方が素晴らしいと思います。その音源を4本目に入れておきます。(以下放送原稿を再度)
では最後に20曲目のDunántúli Ugrósokを時間まで聞きながら今回はお別れです。いかにもトランシルヴァニア(エルデーイ)のハンガリー音楽らしい5音音階の旋律です。これはバルトークが録音してきたHej, Dunáról Fúj A Szél(ドナウから風が吹いてくる)が原曲です。2分10秒頃にそのものの旋律が登場します。この旋律は、バルトークのピアノのための即興曲の第4曲目に使われています。
Muzsikás – Dunántúli ugrósok és friss csárdás (Akusztik, M2 Petőfi TV)
<20 Dunántúli Ugrósok 3分32秒>
8曲目のポロンドーシュと言う曲は、前にフォンティ・ムジカーリ盤の冒頭のファビアン・エヴァの歌唱でかけたのと同じ曲です。ここではマルタ・セバスチャンが独唱しています。エルデーイのフォークロアな雰囲気が満点の、モルドヴァのハンガリー系少数民族チャンゴーの哀歌(keserves)です。
<8 Porondos Víz Martján 3分13秒>
Moldvai csásngó keserves
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