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2023年6月26日 (月)

屋根の上のヴァイオリン弾き

ゼアミdeワールド365回目の放送、日曜夜10時にありました。28日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日は映画冒頭のシーンのみ上げました。トラディション(しきたりの歌)の部分です。今日は母の膝の手術の相談で愛大病院に行きましたので、店は臨時休業しました。そのため、遅めのアップです。8月の手術前検査と9月の手術日前後もお休みになります<(_ _)>

東欧系ユダヤ音楽の5回目になります。今回は東欧系ユダヤと言えば、おそらくドナ・ドナと並んで有名な「屋根の上のヴァイオリン弾き」の音楽を取り上げます。このミュージカルは、森繫久彌さんの舞台が何と言っても日本では有名ですが、元は1964年初演のブロードウェイ・ミュージカルで、その後トポルがテヴィエを演じた1967年のロンドンの舞台と、同じくトポル主演の1971年のアメリカ映画で世界的に人気が定着しました。
ウクライナのイディッシュ語作家ショーレム・アレイヘムの短篇小説『牛乳屋テヴィエ』が原作で、帝政ロシア領となったウクライナのシュテトルに暮らすユダヤ教徒の生活が描かれています。ウクライナの小さな架空の村『アナテフカ』が舞台ですが、当時の19世紀ロシアではユダヤ人迫害(ポグロム)が吹き荒れていた頃です。
手元には1971年の映画版のサントラと、1967年オリジナル・ロンドン・キャストのLP、森繫久彌版のサントラがありますが、まずは1971年の映画版の序曲「しきたりの歌」からおかけします。ユダヤ教の教えと東欧ユダヤ音楽のエッセンスが、ぎゅっと詰まったような11分を越える序曲です。ヴァイオリン独奏は名手アイザック・スターンで、大変に素晴らしい演奏を披露しています。

<1 Prologue/Tradition/Main Title 11分20秒>

次にこのミュージカルで一番有名な「サンライズ・サンセット」をおかけします。陽が昇り、陽が沈み、子供たちは大きくなり、いつしか嫁ぐ年頃になった。長女ツァイテルの結婚の直前になって、嬉しさの反面、両親の心淋しい複雑な心境が描かれている名曲です。

<8 Sunrise, Sunset 3分51秒>

結婚式のボトル・ダンスのシーンでは、本格的なクレズマー音楽が披露されます。当時はクレズマー音楽はアメリカでもまだリヴァイヴァルしてなかった頃ですから、観客は非常に驚いたのではと推測します。当時のクレズマーの演奏スタイルを聞ける興味深い部分でもあります。

<9 Wedding Celebration/The Bottle Dance 3分53秒>

では最後に曲順が戻りますが、「金持ちなら」と踊りながらテヴィエが歌うIf I Were A Rich Manを時間まで聞きながら今回はお別れです。こういうコミカルな曲の端々にも東欧ユダヤの独特なリズムと節回しが聞き取れますし、シナゴーグの合唱長カントール(ヘブライ語ではハザン)を真似ている部分もあります。次回はトポルの1967年オリジナル・ロンドン・キャストのLP、森繫久彌版のサントラから抜粋したいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<3 If I Were A Rich Man 5分25秒>

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