ねぷたとねぶた
ゼアミdeワールド364回目の放送、日曜夜10時にありました。21日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。番組でかけたクラウン盤と同じ音源はYouTubeにはないと思いますので、去年の4K高画質の長尺映像を上げておきます。
【弘前ねぷたまつり】2022 青森県弘前市【駅前運行】4K60P
364回目の放送になりました。東欧系ユダヤ音楽シリーズの途中ですが、弘前ねぷたが10日11日と今治にやってきまして、いつも放送原稿を書いている日曜の時点で、ねぷたの笛と太鼓の音が頭の中でこだまし、ユダヤ音楽について考える余地がありませんので(笑)、今回は二足程早い夏祭り特集として、弘前のねぷたと青森のねぶたの音源をおかけしたいと思います。実際に見る大灯篭の美しさと迫力、お囃子の音色が呼び起こす感動が冷めやらぬ中、今回の放送原稿をまとめました。これまでお盆には、阿波踊り、越中富山のおわら「風の盆」、郡上八幡の民謡などをかけました。
クラウンのねぶたとねぷたの音源は、去年の8月14日にも流しましたが、その時は阿波踊りの苔作と78年徳島での現地録音をかけた後で、東北三大祭りの一つ、青森市のねぶたと弘前市のねぷたの、この実況録音盤(昭和60年録音)をかけました。去年はねぶたを5分、ねぷたも5分だけでしたが、今回はねぷた30分の音源から20分余りをまずおかけします。今治に来たねぷたは一台でしたが、現地録音を聞くと何台もねぷたが次々登場しているのが分かります。
<2 弘前ねぷた 29分58秒 ~20分余り>
青森ねぶたの起源としてよく知られていたのは「のちに征夷大将軍となる坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征伐の戦場において、敵を油断させておびき寄せるために大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたことを由来とする」とあります。ねぶたとねぷたで、燈籠だけでなく音色や雰囲気が少し違うことも音から分かるかと思います。
余談ですが、千葉にいた20年ほど前のヤマトの担当ドライバーにねぶた好きの人がいまして、このクラウン盤を買って頂いたことがありました。夏場は配達の時も聞かれていたようです。ねぶたマニアの中には、彼のように毎年本場に行って「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声をかけて踊り歩く「跳人(ハネト)」をする人も多いようです。
もう一つ個人的な話になりますが、「悲しき竹笛」の71年の映像を見てから弘前出身の歌姫、奈良光枝さんの大ファンだったので、千葉にいた1998年に、ご家族に連絡を取ってから奈良光枝さんの二十一周忌に参列するため、弘前に夜行バスで行ったことがあります。もう25年も前になります。墓前では、奈良さんの同級生の方々と「青い山脈」も歌ってきました。「青い山脈」を最初に歌ったのは、奈良さんと藤山一郎さんですが、奈良さんが若くして亡くなったので、藤山さんだけの歌と思われている傾向があるようです。今回の放送原稿を推敲し印刷した6/13は、ご存命なら奈良さん100歳のお誕生日です。奈良さんの命日は5/14ですので、ねぷたも弘前城の桜も見れずですが、津軽民謡酒場の山唄で本場の津軽三味線は聞いてきました。山唄は名人の故・山田千里さん経営の店でした。
では最後に青森ねぶたを時間まで聞きながら今回はお別れです。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<1 青森ねぶた 28分57秒>
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