ガリツィアの歌 Der Rebbe ElimeylechとZen Brider
Der Rebbe Elimeylech(ラビ・アリメレフ)は、Un as der Rebbe singtなどと並んで、数あるイディッシュ・ソングの盤ではお馴染みの曲ですが、実は19世紀ポーランドのガリツィア(ポーランド南東部~ウクライナ西部に跨ってあった地方)のハシディック・ソングです。ルッツ・エリアスの音源はARC盤と昨日のRegenbogen Musikverlagの2種類がありましたので、聞き比べてみました。ARCの方はヴァイオリンとクラリネットの伴奏が華やかで、85年頃のクレズマー色が濃厚に感じられます。Regenbogen Musikverlagの方は、録音年が25年近く経過しているでしょうか。伴奏は変わらずMassel Klezmorimですが、歌声が渋くなり、クラリネットやヴァイオリンが控えめな辺りを聞くと演奏者が変わっているのかも知れません。どんどん演奏が速くなるところは、ARCよりハシディック色が増しているようにも思います。もう一つの音源がYouTubeにありますが(同じくハヌキヤがジャケット)、更にストレートにユダヤ教に回帰しているように思いました。
<1-5 Der Rebbe Elimeylech 3分34秒>
Der rebbe Elimeylech
番組のラストにかけたゼン・ブリダーは一番長い演奏時間のためフェイドアウトになりましたので、フルで入れておきます。この歌も、18,19世紀ポーランドのガリツィアの歌で、ゼン・ブリダーとは「10人の兄弟」の意味ですが、楽しい歌ではなく、十人いた兄弟が貧困のため一人ずつ減って行き、最後の一人も餓死寸前になるという、何とも悲しく辛い歌です。「ユダヤ版ウィー・アー・ザ・ワールドのような」と95年頃形容したアレ・ブリダーとは大違いでしょう。この曲もまた後日BNKやザハヴァ・ズィーヴァルトなどで取り上げます。
<2-3 Zen Brider 10分35秒>
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