ZupfgeigenhanselのJiddische Lieder (`ch hob gehert sogn)
ZupfgeigenhanselのJiddische Lieder(「私が耳にしたこと (`ch hob gehert sogn)」)は、現在CDは入手困難のようです。YouTubeとストリーミングでは全曲聞けますので上げておきます。今回他に番組でかけた曲は、Di Grine Kusine、Lomir Sich Iberbetnと、5曲目のArbetlosemarsch(失業者達の行進)でした。7曲目のDonai, Donai(ドナ・ドナ)が何故かiPhoneで表示されてなくて、番組でかけ忘れてしまいました。(久しくCDではかけてなかったもので)
Di Grine Kusineはオープニングの躍動感あふれる曲ですが、有名なクレズマーヴァイオリニストのエイブ・シュヴァルツ作と言うことは余り知られてないかも知れません。6曲目のLomir Sich Iberbetnはハシディックなノリが強く感じられる曲で色々なグループの演奏をよく聞きます。英訳はLet Us Be Lovers Againと出てきましたが、これはこのままの意味でしょうか。Arbetlosemarsch(失業者達の行進)は、イディッシュ民謡の名曲を数多く残したモルデハイ・ゲビルティグ作の歌です。ゲットー暮らしの劣悪さを歌ったDire-Gelt同様、エレジー的な歌ですが、共に空元気のようなところがイディッシュ・ソングらしさでしょう。
昨日のSchtil, Di Nacht is Ojsgeschterntですが、少女パルティザンの活躍を歌った歌で「静かに、夜には星が散りばめられ」と、故・阪井葉子さんの「戦後ドイツに響くユダヤの歌」に解説と訳がありました。イディッシュ民謡やZupfgeigenhanselがお好きな方には、超お薦めの著書です。と言うか必携の名著です。
Zupfgeigenhansel - Jiddische Lieder
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