ツプフガイゲンハンゼルのSog nischt kejnmol
ZupfgeigenhanselのJiddische Lieder(イディッシュ民謡「私が耳にしたこと (`ch hob gehert sogn)」)は、手に入れた1990年頃かなり夢中になって聞いた一枚です。ゲットーの写真も素晴らしく、そこに映っていた少年が実際に歌っていたのではとリアルに思えるような哀しい歌の数々から、1978年に見た、戦時中のユダヤ人迫害を再現したTV映画「ホロコースト 戦争と家族」をすぐ様思い出しました。あの映画の中で、ガス室に連行される前に女教師が子供たちのピアノ伴奏をしたのは、戦時中はまだシオニスト・ソングだったハティクヴァ(イスラエル独立後は国歌)でした。パルティザンが捉えられ銃殺される直前にハティクヴァをレジスタンス・ソングのように歌っていたシーンも、非常にインパクトがありました。この二つは特に忘れられないシーンです。ツプフガイゲンハンゼルの歌唱で、同じ様なイメージで聞いたのがゾーグ・ニシュト・ケインモルでしたから、今日はこの曲だけ上げておきます。
Sog nischt kejnmol ...(直訳するなら「決して最後の道を行くと言わないで」)は、パルティザン活動の末にナチスに捉えられ亡くなったと言われる詩人Hirsch Glickが書いたユダヤ・パルティザンの聖歌とも言われる曲です。
Sog nischt kejnmol
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