Shuloym Alaykhemから
ゼアミdeワールド371回目の放送、日曜夜10時にありました。9日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日のShuloym Alaykhemはライヴ映像。今回ネットラジオの音がおかしかったので、水曜にデータ取り直しです。Shedematyは入らなかったので、次回に回しました。
東欧系ユダヤ音楽の11回目になります。前回、演劇的な、またキャバレー・ソングのようなイディッシュ・ソングとして最後にかけた、カルステン・トロイケ特集です。Karsten Troykeは、ユダヤ系の血も引く東ドイツ出身の歌手、俳優、ソングライターで、クレズマー・ブームには乗らず、ひたすらイディッシュ・ソングを追究するタイプなので、クレズマーブームが落ち着いた今もずっとコンスタントに作品をリリースし続けています。
まずは1992年のShuloym Alaykhem (20 Yiddish Songs)からShuloym Alaykhemをおかけします。シュロイム・アライヘムとは、シャローム・アレイヘムのイディッシュ語訛りで、大体「こんにちわ」の意味で使われますが、逐語訳すれば「あなたの上に平安を」となります。アラビア語のアッサラーム・アライクムと同根です。挨拶の言葉であるのと同時に、ユダヤ教の祈祷歌のタイトルでもありまして、この歌も数ある「シャローム・アレイヘム」の旋律の一つだと思います。
<Shuloym Alaykhem 2分54秒>
Karsten Troyke - Shuloym Alaykhem
続いて同じくShuloym Alaykhem (20 Yiddish Songs)から、パピロシュン、ドナ・ドナ、イーベルベトゥンの3曲を続けておかけします。どちらも何度か他の歌手でかけた曲ですが、カルステン・トロイケの解釈が聴きものです。
<Papirosn 4分15秒>
<Dona Dona (Dus Kelbl) 2分44秒>
<Iberbetn 1分29秒>
2006年にはドイツのOriente Musikからイディッシュ・タンゴを集めたDus Gezang Fin Mayn Hartsをリリースしています。イディッシュ語による歌謡タンゴ集です。タンゴの故郷、アルゼンチンは南米最大のユダヤ人コミュニティが存在し、同地のイディッシュ劇場ではタンゴとも浅からぬ関係を築き、またイディッシュ文化の中心であったポーランドでは大量のタンゴが生み出された経緯がありまして、本作はそんなイディッシュ文化圏から生まれた往年のタンゴを聴かせる盤でした。14曲目にイディッシュ・ソングとして有名なBelzがありますので、こちらをおかけしておきます。
<Belz 4分49秒>
2008年のStiller Abend(静かな夕べ)からは、Terkl Toybn (Kinder Yurn)と言う曲をおかけします。有名なイディッシュ民謡「キンデル・ヨルン」のヴァリエーションのようです。
<Stiller Abend ~Terkl Toybn (Kinder Yurn) 2分22秒>
同じくStiller Abendから、Ich will so gern ein Vogel seinと言う曲がありますが、これはイスラエルの女性歌手エステル・オファリームが歌っていたShir HaNoded(放浪あるいは、さすらいの歌)のカヴァーです。あの大変に美しい曲のカルステン・トロイケ版を聞くことが出来ます。トロイケのドイツ語タイトルは「鳥になりたい」のような意味です。続けて入っているShedematy (Mein Feld)は、イスラエルの名フォーク・デュオ、ドゥダイームが歌っていた名曲です。古いユダヤ旋法を髣髴とさせる旋律と和声で知られる曲です。どちらもイスラエルの時にかけたと思います。この2曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<Stiller Abend ~Ich will so gern ein Vogel sein 4分1秒>
<Stiller Abend ~Shedematy (Mein Feld) 3分36秒>
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