Ziphim ペスト?
ジョン・ゾーン・マサダの3枚目ギメルからは、1曲目のZiphimと7曲目のHekhalをかけました。ギメルは一部で評価が特に高いようですが、おそらくジャズリスナーの評でしょう。アレフに載せた訳は、Ziphimが「ペスト、疫病」、Hekhalが「王宮の大広間」としていました。
放送でも言いましたが、94年当時は「クレズマー」と言う発音が普及する前で、私のライナーノーツでもこの頃一般的な呼び名だった「クレッツマー」と書いています。マサダの演奏については、ライナーノーツに以下のように書きましたが、正にヘテロ・フォニックにホーンセクションが動くZiphimにはぴったりのように思います。発音はズィップヒムではなく、アクセントの来る最後の音節はヘブライ語の男性名詞複数形では長母音になるので、ズィフィームだと思いますが。この曲は9分余りと長いので、番組ではフェイドアウトしていました。HekhalはマサダではYouTubeが見当たらないので、他の人の演奏です。アルトサックスとエレキギターのデュオです。マサダのレパートリーは、ジョン・ゾーンの元を離れ、アラブの音楽家の間でも弾かれ始めているようです。
クレッツマー音楽はクラリネットやヴァイオリンがソロを取ることが多いが、ここではアルト・サックスとトランペットがフロント楽器というのも新鮮で、フロントの二人の演奏はハシディック・ニーグン(東欧系の黒ずくめ髭面の正統派ユダヤ教徒の歌う母音唱法による賛歌)や、シナゴーグでの礼拝の祈りのようにヘテロ・フォニックに競い歌う。
<Ziphim ペスト、疫病 9分19秒>
<Hekhal 王宮の大広間 3分4秒>
hekhal
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