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2023年10月16日 (月)

Andy Statman & David Grisman / Songs Of Our Fathers

ゼアミdeワールド381回目の放送、日曜夜10時にありました。18日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日は1曲目と12曲目のシャローム・アレイヘムのみです。

東欧系ユダヤ音楽の21回目になります。今回はリヴァイヴァル・クレズマーの初期から活動しているアンディ・スタットマンのSongs of Our Fathersを聞いていきたいと思います。アンディ・スタットマンは、元々ブルーグラスのマンドリン奏者でしたが、70年代から東欧や自身のルーツであるユダヤの音楽を演奏し始め、Songs of Our Fathersで共演しているデヴィッド・グリスマンに若い頃マンドリンを教わり、更にクラリネットは何と往年の名手デイヴ・タラスに師事したという経歴を持ちます。自身のグループでのクレズマー盤もありましたが、95年にリリースされたSongs of Our Fathers以降、ブルーグラスやジャズと融合させながらジューイッシュ・ソウルフルな演奏が多くなっているように見受けられます。これはハシディック・ソングの影響が大きいのではと思います。
Songs of Our Fathersは、私も95年当時かなりの愛聴盤で、その理由は、前回もかけたシャローム・アレイヘムや、同じくシャバトの歌、アドン・オラムが入っているのと、更にはハシディック・ソングの大家ラビ・シュロモ・カルリバッハの曲などを演奏しているからでした。まずは1曲目のシャローム・アレイヘムと10曲目のアドン・オラムを続けておかけします。何度か言っていますが、Shalom Aleichemは、「こんにちわ」の意味であるのと共に、この歌では「あなたの上に平安を」の意味です。アドン・オラムと言うヘブライ語タイトルは、「主は永遠に」と言う意味です。中世スペイン時代以来歌われてきた詩に付けられたアシュケナジーム系のこのメロディは、個人的に90年代前半に広尾のシナゴーグで初めて聞いて感動した旋律そのものです。

<1 Andy Statman & David Grisman / Songs Of Our Fathers ~Shalom Aleichem 1分45秒>

<10 Andy Statman & David Grisman / Songs Of Our Fathers ~Adon Olam 3分23秒>

次に数年前にイスラエルの時にも取り上げたラビ・シュロモ・カルリバッハの曲はこの盤に4曲ありますが、その中から2曲続けておかけします。過ぎ越しの祭りの歌アディール・フーと、詩篇122編によるレマアン・アハイ・ヴェレアイです。

<2 Andy Statman & David Grisman / Songs Of Our Fathers ~Chassidic Medley: Adir Hu / Moshe Emes 4分12秒>
<8 Andy Statman & David Grisman / Songs Of Our Fathers ~L'Ma'an Achai V'Re'ei 5分56秒>

Songs of Our Fathersについても、99年に音楽之友社から出たユーロルーツポップサーフィンに拙稿を書いていますので、抜粋して少し読み上げます。

クレズマー・リヴァイヴァルの立役者の一人スタットマンがマンドリン奏者グリスマンと共演。普通クレズマーでは余り採り上げないアシュケナジーム系のシャバトで実際に歌われている哀切なヘブライ語の祈祷歌などが選ばれている。カルリバッハのアディール・フーの高揚感も素晴らしい。近年は黒いキパを被り、ジャズのスタイルを取りながらも東欧舞踏音楽系中心ではなく、ソウルフルなユダヤ宗教歌を好んで演奏し、孤高のクラリネット奏者と言う風情。

この盤は、再度シャローム・アレイヘムが最後の12曲目に登場して、締め括られています。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<12 Andy Statman & David Grisman / Songs Of Our Fathers ~Shalom Aleichem 7分16秒>

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