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2023年11月

2023年11月30日 (木)

Big TrainとDoina Extravaganza

ブレイヴ・オールド・ワールドのセカンドアルバムBeyond tha Paleから、今週の番組で他にかけたのは、4曲目のBig Trainと13曲目のDoina Extravaganzaと言う曲です。Big Trainは正に列車が走るように、アラン・ベルンのアコーディオンが、ソロで奏でています。それもそのはず、伝統的なメロディーをアレンジしたこの曲は、ロシア皇帝の軍に 25 年間徴兵された若いロシア系ユダヤ人の物語を伝えていて、祖父オスカー・ベルン(ベッサラビア出身)がモデルのようです。婚約者に涙の別れを告げ、列車に乗って未知の人生へと旅立っていった 亡き祖父を偲んだ曲で、彼の不気味な電車の模倣がアラン・ベルンの最も古い記憶に残っていたそうです。

<4 Big Train 6分36秒>

この盤の最大の聞かせどころが12分近い13曲目のDoina Extravaganzaで、アラン・ベルンのアコーディオンに乗って東欧系ユダヤから始まり、遂にはアイルランドまで到達するようなプレイになっています。正にBeyond tha Paleの通りの曲です。内容がコンセプチュアルなだけに、ライブで全く同じに再現するのは難しいのではと推測しましたが、昨日バサラビエを上げたピノレックの音源に別録音がありましたので、3本目に上げておきます。月曜の繰り返しになりますが、the Paleと言うのはここでは「淡い」と言う意味ではなく、ユダヤ人が多く住んでいたロシア帝国西部の「居住区域」のことです。

<13 Doina Extravaganza 11分47秒>

Doina Extravaganza

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2023年11月29日 (水)

バサラビエ イン・ザ・フィドラーズ・ハウスから

バサラビエを聞いて一番しびれたのが、何度も上げていますが、Beyond tha PaleのCD音源よりも、イン・ザ・フィドラーズ・ハウスのビデオでの演奏です。今日の1本目です。あの名ヴァイオリニストのパールマンが、最初は何とか音を探りながらブレイヴ・オールド・ワールドに付いて行く部分、95年頃に何度繰り返し見たことか。鶴田浩二のように、歌う時に右手を耳の後ろに添えるマイケル・アルパートの姿が非常に印象的でした。2本目はイン・ザ・フィドラーズ・ハウスのCD音源ですが、この曲はブレイヴ・オールド・ワールドのライブ演奏の音源があったようで、それを3本目に入れておきます。大分後の演奏ではと思います。

Basarabye

ITZHAK PERLMAN - BASARABYE

Basarabye

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2023年11月27日 (月)

バサラビエ(ベッサラビア)

ゼアミdeワールド387回目の放送、日曜夜10時にありました。29日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はバサラビエのみです。90年代に聞いたクレズマーで、個人的には一番ガツンと来た曲の筆頭です。

東欧系ユダヤ音楽の27回目になります。3回前の放送でSeth Rogovoyの書いたEssential Klezmerで取り上げている順番が、アンディ・スタットマン、カペリエ、クレズマー・コンセルヴァトリー・バンド、ブレイヴ・オールド・ワールド、クレズマティクスの順になっていて、ブレイヴ・オールド・ワールドとクレズマティクスはルネサンスの扱いになっている旨解説を入れていました。往年のクレズマーの忠実な再現のリヴァイバル組よりは一歩進んだイメージだと思います。
1989年に結成されたブレイヴ・オールド・ワールドのメンバーの4人は、それぞれの楽器の名手であるのと同時に音楽学者でもあり、往年のクレズマーの演奏をそのまま再現するだけでは限界があると最初から考えていたようです。マイケル・アルパートがまだカペリエ在籍中だった1990年リリースのファーストアルバムKlezmer Musicからその傾向が顕著で、往年のクレズマー音楽家が演奏していた東欧の伝統音楽をクローズアップしています。1994年リリースのセカンドアルバムBeyond tha Paleではライナーノーツに解説がありまして、beyond established bordersと出ている通りで、「確立された国境(あるいは制限)を越えた」イメージがはっきりとある、組曲風でコンセプチュアルな作品になっています。the Paleと言うのはここでは「淡い」と言う意味ではなく、ユダヤ人が多く住んでいたロシア帝国西部の「居住区域」を指していますから、ユダヤ音楽をベースに東欧の音楽を掘り下げながら、その枠を越えた音楽を目指した作品になっていて、ラスト辺りではアイリッシュにまで近接してきます。今回はかけませんが、オープニングとエンディングの曲は「ベルリンの壁崩壊」を題材に書かれています。
今回はブレイヴ・オールド・ワールドの初回ですが、取り上げたい曲が時間的にセカンドに多いので、まずセカンドアルバムBeyond tha Paleからおかけしたいと思います。ファーストとサードは、次回組み合わせて取り上げる予定です。メンバーはピアノとアコーディオンのアラン・ベルン(英語圏ではバーン)、歌とヴァイオリンのマイケル・アルパート、クラリネットとその他のクルト・ビョルリンク、コントラバスとツィンバロムなどのステュアート・ブロットマンの4人ですが、ファーストアルバムの頃のクラリネットはJoel Rubinでした。メンバーそれぞれ演奏や研究のエリアを持つ米独混成メンバーで、作風はコンセプチュアルな傾向が強いからでしょうか、1990~2005年の間にCD5枚とKCBと比べると寡作です。しかし、どれも力作で、しばしばクレズマーのスーパーグループと呼ばれていました。

まずはBeyond tha Paleの3曲目のBasarabyeからおかけします。イン・ザ・フィドラーズ・ハウスのビデオのイツァーク・パールマンとのセッションで演奏していた曲で、フリーリズムのルーマニアのドイナのスタイルで演じられます。バサラビエとはユダヤ人が多かったベッサラビア(現在のモルドヴァ共和国)のことです。

<3 Basarabye 6分47秒>

次は4曲目のBig Trainと言う曲ですが、ロシア系ユダヤと思われる旋律を正に列車が走るように、アラン・ベルンのアコーディオンがアレンジして奏でています。

<4 Big Train 6分36秒>

この盤の最大の聞かせどころが12分近い13曲目のDoina Extravaganzaで、アラン・ベルンのアコーディオンに乗って東欧系ユダヤから始まり、遂にはアイルランドまで到達するようなプレイになっています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<13 Doina Extravaganza 11分47秒>

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2023年11月24日 (金)

Mayn Ershte Vals

今週の番組でかけたクレズマー・コンサーヴァトリー・バンドの最後の曲は、2003年リリースの10枚目のA Taste of ParadiseからMayn Ershte Valsでした。聞き覚えのある曲で、調べたらクレズマティクスの1枚目Shvaygn = Toytのオープニングを飾っていた曲でした。2003年の時点では気付いてなかったかも知れません。マインが取れていますが、同じ曲です。KCBとクレズマティクスの2曲を並べておきます。2003年以降20年間、KCBはCDのリリースがないようですが、先日も触れた通り、ライブではヴァイオリン中心に新しいメンバーが入って(入れ替わって)色々な趣向のステージがYouTubeにはアップされています。
2003年のA Taste of Paradiseで注目だったのは、パールマンのビデオ、イン・ザ・フィドラーズ・ハウスでブレイヴ・オールド・ワールドのメンバーとドイナを印象的に奏していたデボラ・シュトラウスがヴァイオリンで参加している点でした。その後独立?してグループ(名前を失念)を立ち上げていましたが、20年経ってその後どうなったでしょうか。「あの人は今」と言う番組を思い出してしまいました(笑)

<5 Mayn Ershte Vals 4分45秒>

Ershter Vals

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2023年11月23日 (木)

ミザルーとガスン・ニグン

Miserlou(ミシルルー)は、ミザルーの呼び名でよく知られているでしょうか。日本では何より寺内タケシさんのエレキ演奏で有名でしょう。9枚目のタイトルは、レナード・コーエンの名曲Dance Me To the End of Loveから来ていて、この曲も演奏しています。迷った末にDer Gasn Nignを選びました。最近のKCBのライブでもDance Me To the End of Loveを取り上げていました。(以下放送原稿を再度)

1997年リリース、8枚目のDancing in the Aislesからは、Miserlou(ミシルルー)と言う曲を選びました。英語圏ではミザルーと一般に呼ばれていると思いますが、CDの解説によるとドゥルーズ派アラブの旋律で、1920年代からユダヤの結婚式でもポピュラーになったとありました。曲名はアラビア語で「エジプト」の意味の「ミスル」から来ていて、歌詞内容から「エジプト娘」と取るのが自然なようです。一方「エジプト」と言う呼び名は、ギリシア語由来です。旧オスマン帝国内にいたギリシア人、トルコ人、アラブ人、ユダヤ人の、いずれの間でも知られるようになったエキゾチックな曲です。

<8 Miserlou 4分19秒>

2000年リリース、9枚目のDance Me To the End of Loveからは、Der Gasn Nignを選びました。英訳ではStreet Melodyとして知られています。この曲はクレズマティクスの紅一点ヴァイオリニスト、アリシア・スヴァイガルズを思い出しましたが、他にもパールマンなどの名演がありました。KCB初期からのクラリネット奏者イレーネ・スタールの演奏のようです。

<16 Der Gasn Nign 2分52秒>

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2023年11月22日 (水)

Old World BeatとLive!から

KCBの残り5枚ですが、一日一枚では今週中にアップ出来ないので、今日明日は2枚ずつにします。さすがに一枚ずつで一回の番組は出来ないので、一枚につき一曲だけ選びましたが、他にもフルートでのドイナなど、久々に聞いて惹かれるトラックが沢山ありました。30年の間に音楽を聞く耳も変わるようです。単に往年のクレズマーの忠実な再現にとどまらず、編成が多様でフレッシュさがあるのがクレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(KCB)の素晴らしい所。(以下放送原稿を再度)

1991年リリース、6枚目のOld World Beatからは、A Yor Nokh Mayn Khaseneと言う曲をおかけします。久しぶりに聞き直して、ひっかかりのある曲を選びましたが、この曲は誰か他の演奏で聞き覚えがありまして、それが思い出せないのですが、大変懐かしく聞こえた一曲でした。

<7 A Yor Nokh Mayn Khasene 4分58秒>

1993年リリース、7枚目のLive!からは、Firn Di Mekhutonim Aheym (Live)を選びました。色々な人の演奏で聞く名旋律で、クレズマーらしいもの悲しい美しさ満点の曲です。往年の名クラリネット奏者、ナフテュール・ブランドヴァインの演奏の採譜がKlezmer Fiddlerと言うBoosey &Hawkesからの楽譜に載っていて、Leading the In-laws Homeと言うタイトルも付いています。ブランドヴァイン作曲なのかも知れませんが、確認は取れていません。

<10 Firn Di Mekhutonim Aheym (Live) 4分25秒>

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2023年11月20日 (月)

A Jumpin' Night In the Garden of Eden

ゼアミdeワールド386回目の放送、日曜夜10時にありました。22日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。クレズマー・コンサーヴァトリー・バンドの残り6枚から一日一曲。今日は5枚目のA Jumpin' Night In the Garden of Edenから。

東欧系ユダヤ音楽の26回目になります。前回はクレズマー・コンサーヴァトリー・バンドの1枚目から4枚目まで、Yiddishe Renaissance、Klez!、A Touch of Klez!、Oy Chanukah!から抜粋しました。今回は5枚目から10枚目の中からピックアップしたいと思います。東欧系ユダヤ音楽シリーズの先はまだまだ長いので、それぞれから各1曲ずつにしました。
クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(略してKCB)は、ボストンを拠点とするグループで、1980年にニューイングランド音楽院のハンクス・ネツキーによって結成されました。元々1回のコンサートのために結成されましたが、現在までに11枚のアルバムをリリースしています。この内の2枚は、イツァーク・パールマンとの共演作です。ハンクス・ネツキーは伝統的なクレズマー音楽家の孫であり甥です。 彼はニューイングランド音楽院のサード・ストリーム部門からミュージシャンの多くを採用しましたが、その大半はジャズやフォークのバックグラウンドを持っていたとのことです。代々のメンバーの中には、クラリネットのドン・バイロンや、後にクレズマティクスに参加するトランペットのフランク・ロンドンのようなビッグネームも見えます。

1988年リリース、5枚目のA Jumpin' Night In the Garden of Edenからは、Shlof, Mayn Kind / Zibn Firtsik (Medley)と言う曲をおかけします。この曲は1920年代にエイブ・シュヴァルツが初めて録音した有名なロシア系ユダヤの曲です。最初のララバイは、ショレム・アレイヘムの子守歌としてよく使われたそうです。後半のZibn Firtsik(ズィブン・フィルツィク)と言うのは7時40分の意味のようですが、よく聞くクレズマー曲の一つです。

<4 Shlof, Mayn Kind / Zibn Firtsik (Medley) 3分38秒>

1991年リリース、6枚目のOld World Beatからは、A Yor Nokh Mayn Khaseneと言う曲をおかけします。久しぶりに聞き直して、ひっかかりのある曲を選びましたが、この曲は誰か他の演奏で聞き覚えがありまして、それが思い出せないのですが、大変懐かしく聞こえた一曲でした。

<7 A Yor Nokh Mayn Khasene 4分58秒>

1993年リリース、7枚目のLive!からは、Firn Di Mekhutonim Aheym (Live)を選びました。色々な人の演奏で聞く名旋律で、クレズマーらしいもの悲しい美しさ満点の曲です。往年の名クラリネット奏者、ナフテュール・ブランドヴァインの演奏の採譜がKlezmer Fiddlerと言うBoosey &Hawkesからの楽譜に載っていて、Leading the In-laws Homeと言うタイトルも付いています。ブランドヴァイン作曲なのかも知れませんが、確認は取れていません。

<10 Firn Di Mekhutonim Aheym (Live) 4分25秒>

1997年リリース、8枚目のDancing in the Aislesからは、Miserlou(ミシルルー)と言う曲を選びました。英語圏ではミザルーと一般に呼ばれていると思いますが、CDの解説によるとドゥルーズ派アラブの旋律で、1920年代からユダヤの結婚式でもポピュラーになったとありました。曲名はアラビア語で「エジプト」の意味のミスルから来ていて、歌詞内容から「エジプト娘」と取るのが自然なようです。旧オスマン帝国内にいたギリシア人、トルコ人、アラブ人、ユダヤ人の、いずれの間でも知られるようになったエキゾチックな曲です。

<8 Miserlou 4分19秒>

2000年リリース、9枚目のDance Me To the End of Loveからは、Der Gasn Nignを選びました。英訳ではStreet Melodyとして知られています。この曲はクレズマティクスの紅一点ヴァイオリニスト、アリシア・スヴァイガルズを思い出しましたが、他にもパールマンなどの名演がありました。KCB初期からのクラリネット奏者イレーネ・スタールの演奏のようです。

<16 Der Gasn Nign 2分52秒>

2003年リリース、10枚目のA Taste of ParadiseからはMayn Ershte Valsを選びました。クレズマティクスの1枚目Shvaygn = Toytのオープニングを飾っていた曲です。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<5 Mayn Ershte Vals 4分45秒>

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2023年11月17日 (金)

Molly PiconのAbi Gezunt他

結局最初に調べたLebedik Un Freylekn以外は、大体クレズマー・コンサーヴァトリー・バンドでYouTubeがありました。Lebedik Un Freyleknはフレイレフの代表格のような有名な曲なので、下の方に埋もれてしまっているのかも知れません。今週番組でかけた中では、Abi Gezuntが往年のイディッシュ演劇の女優Molly Piconが映画で歌っている貴重映像でありましたので、1本目に入れておきます。1938年のこの映画「Mamele」に出てきた歌で、これがオリジナルです。当時の似た感じのイディッシュ・スイングの歌では、バイ・ミール・ビスト・ドゥ・シェーンの方が有名ですが、私はアビ・ゲズィントの方が好みです。ゲズィントと発音していると思いますが、綴りは大体Abi Gezuntとなっています。元のヘブライ文字の綴りを確認してみたいものです。
2本目は番組でかけたKCBのジュディ・ブレスラーのAbi Gezunt、3本目はDi Zilberne Khaseneで、これも1987年リリースのA Touch of Klez!のKCBの音源がありました。エイブ・シュヴァルツ楽団が1917年に初めて録音したウェディング・ダンス曲です。Klez!のIn AdesとOy Abramも、それぞれ見つかりましたが、またの機会に。

Molly Picon Abi Gezunt 'Mamele', 1938

Abi Gezunt

Di Zilberne Khasene

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2023年11月16日 (木)

A Freylekhe Nakht In Gan Eydn

クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(KCB)の各アルバムの冒頭には、浮き立つようなアップテンポの結婚式のフレイレフが入っていることが多いのですが、意外にすぐには動画が見つからず、1枚目のYiddishe Renaissance冒頭のLebedik Un Freyleknでは、他の人の演奏が出て来るばかりなので諦めました。
4枚目のOy Chanukah!の冒頭に入っているA Freylekhe Nakht In Gan Eydnは、番組の後半でかけたCDの音源と、ドン・バイロンがいる頃の貴重なライブ映像もありました! この曲の演奏はハリー・カンデルの1926年の録音をベースにしていて、確か日本のベツニ・ナンモ・クレズマー(BNK)もやっていたと思います。他にもBNKはKCBの演奏を何曲もカバーしていると思います。余談ですが、この曲の後半のフレーズを聞くと、いつも年末のCMのフレーズを思い出してしまいます(笑)

A Freylekhe Nakht In Gan Eydn

klezmer conservatory band - a freiylekhe nakht in gan eydn

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2023年11月15日 (水)

Itzhak Perlman plays Klezmer

懐かしい動画が出て来ました。ゼアミを立ち上げる1年前の1995年に夢中になって見たVHSの映像で、当時ビデオが擦り切れないか心配な程でした(笑) 名ヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンが共演しているのは、最初がブレイヴ・オールド・ワールド(BOW)とのバサラビエ、4分前位からクレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(KCB)、6分前位からはクレズマティクスとのセッション映像です。それぞれのグループの個性全開で素晴らしい! この頃はKCBのハンクス・ネツキー(アコーディオンを弾きながら咆哮している人)も40歳くらいでしょう。BOWの面々も40代前半でしょう。当たり前ですが、あの頃は皆若かった(笑) パールマンもこの頃は50歳前後で、今はすっかり白髪。冒頭のBOWのアラン・ベルンはピアノも素晴らしく、2003年のBless the Fireではグルジェフのピアノ曲を聞いているのかと錯覚しそうでした。ドイツのマイナーレーベルで入れられてなかったBless the Fireも、何回か先に番組で取り上げます。

Itzhak Perlman plays Klezmer

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2023年11月13日 (月)

最近のクレズマー・コンサーヴァトリー・バンド

ゼアミdeワールド385回目の放送、日曜夜10時にありました。15日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。オリジナル音源の個別の曲は割と見つかり難そうなので、とりあえず今日は最近のライブ映像を上げておきます。最初と最後だけは、90年前後のステージ映像だと思います。クレズマー・コンサーヴァトリー・バンドは、2003年以降はCDのリリースがないので、日本ではほとんど知られてないと思いますが、次々新しいメンバーが入って色々な趣向を凝らした素晴らしいステージが展開されています。特に2人の女性ヴァイオリニスト(一人は歌とマンドリンも)が素晴らしい! イツァーク・パールマンも前半で登場します。2021年は結成40周年だったと思います。冒頭に出て来るリーダーのハンクス・ネツキーも、すっかりお爺ちゃんです。

東欧系ユダヤ音楽の25回目になります。前回言いました通りSeth Rogovoyの書いたEssential Klezmerによると、アンディ・スタットマン、カペリエ、クレズマー・コンセルヴァトリー・バンド、ブレイヴ・オールド・ワールド、クレズマティクスの順になっていて、これはクレズマー活動歴の早い順という事かと思います。今回はクレズマー・コンサーヴァトリー・バンドです。仏語に近寄せてコンセルヴァトリーか、英語風にコンサーヴァトリーか、表記は一定しません。さらにコンサルバトリーと言う表記も見かけます(これは英語の発音的に変だと思いますが)。
クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(略してKCB)は、ボストンを拠点とするグループで、1980年にニューイングランド音楽院のハンクス・ネツキーによって結成されました。元々1回のコンサートのために結成されましたが、現在までに11枚のアルバムをリリースしています。ハンクス・ネツキーは伝統的なクレズマー音楽家の孫であり甥です。 彼はニューイングランド音楽院のサード・ストリーム部門からミュージシャンの多くを採用しましたが、その大半はジャズやフォークのバックグラウンドを持っていたとのことです。

2021-2022 Concert Reel W/ The Klezmer Conservatory Band

早速1981年リリースのYiddishe Renaissanceから、往年のエイブ・シュヴァルツの演奏で有名なLebedik Un Freylekn、Yiddish Blues、ジュディ・ブレスラーの歌唱でイディッシュの名歌Rozhinkes Mit Mandlenと続けます。
Yiddishe Renaissanceの頃は、クラリネットのドン・バイロンや、後にクレズマティクスに参加するトランペットのフランク・ロンドンのようなビッグネームがメンバーに見えます。

<1 Lebedik Un Freylekn 2分24秒>
<6 Yiddish Blues 3分11秒>
<8 Rozhinkes Mit Mandlen 3分11秒>

1984年リリースのKlez!からは1曲目のIn Adesと7曲目のOy Abramをおかけします。Oy Abramは、はっきり思い出せませんが、イスラエルの歌の何かにそっくりな曲です。

<1 In Ades 3分9秒>
<7 Oy Abram 2分50秒>

1987年リリースのA Touch of Klez!からはウェディング・ダンスの曲、Di Zilberne Khaseneをおかけします。この曲はエイブ・シュヴァルツ楽団が1917年に初めて録音しました。

<1 Di Zilberne Khasene 2分14秒>

1987年リリースのOy Chanukah!からは、大分前にドナ・ドナをかけましたが、前回カペリエでかけて途中までになったイディッシュの名歌Abi Gezuntが、ジュディ・ブレスラーの名唱で入っていますので、こちらをまずおかけしてから、ハリー・カンデルの1926年の録音をベースにした1曲目のA Freylekhe Nakht In Gan Eydnと、3曲目のKhasidm Tantsをおかけします。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<21 Abi Gezunt 2分53秒>
<1 A Freylekhe Nakht In Gan Eydn 1分49秒>
<3 Khasidm Tants 1分55秒>

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2023年11月10日 (金)

ヘンリー・サポズニクのバンジョー弾き語り

カペリエ週間の最後に、フルメンバーでの生映像を見たいものでしたが、唯一見つかったのはヘンリー・サポズニクのバンジョー弾き語りだけでした。マイケル・アルパートが92年に、ヘンリー・サポズニクも95年に抜けたという事で、その時点で30年近く前ですので、やはり映像を確認するのは難しいでしょうか。今回の曲は3枚目のOld-Time Jewish-American Radioに入っていたLevine Der Groyser Manです。2本目に3枚目の音源を入れておきます。

Henry Sapoznik performs "Levine Der Groyser Man"

Levine, Der Groyser Man

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2023年11月 9日 (木)

Old-Time Jewish-American RadioからAbi Gezint

カペリエの1995年リリースの3枚目のOld-Time Jewish-American Radioからは、イディッシュ語のノスタルジックな名歌アビ・ゲズィントと、クレズマーらしいエキゾチックなBerditchever Khusidi/Mazel Tov Mekhutonimを番組でかける予定でしたが、2曲目は時間切れでかけられずでしたので、今回入れておきます。しかしカペリエはマイケル・アルパートが抜けた後、この3枚目が出た後にヘンリー・サポズニクも脱退し、両巨頭が抜けた後は、どうなったのでしょうか。1,2枚はリリース作を見かけましたが、今はKapelyeと検索してもKlezmerのページが出るだけです。あるいは、ディ・ナイェ・カペリエと言う別のグループの情報の方が出て来ます。
バイ・ミール・ビスト・ドゥ・シェーンなどと並んでイディッシュ・スイングとも形容される名歌アビ・ゲズィントは、まずクレズマー・コンサーヴァトリー・バンド(KCB)にいたジュディ・ブレスラーの歌唱でよく覚えています。具体的に言えば、95年に出た名ヴァイオリニストのイツァーク・パールマンとのセッションを記録したIn the Fiddler`s Houseのビデオで見てからですが。このVHSでは、KCBだけでなく、ブレイヴ・オールド・ワールドとのバサラビエや、クレズマティクスとの共演も最高で、往年のイディッシュ歌手まで登場して、とにかく見どころ満載でした。DVDも出ていたようですが、今は廃盤のようです。

<16 Abi Gezint 4分18秒>

<19 Berditchever Khusidi/Mazel Tov Mekhutonim 4分16秒>

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2023年11月 8日 (水)

Kapelyeでのマイケル・アルパート

Kapelye Presents Levine and His Flying Machineと一昨日のチキンと、どちらを先に聞いたか記憶が定かではありませんが、1993年頃でした。当時はTara Publicationsから出ていたヘンリー・サポズニク編集の楽譜&解説のCompleat Klezmerの楽譜を見ながら、ヴァイオリンで音を取ったりもしていた時期です。戦前のクレズマー音源も続々と出揃っていた頃でした。やっぱり後で知って一番驚いたのは、カペリエでは紳士然とした装いでマイケル・アルパートが参加していたことで、後のブレイヴ・オールド・ワールドの時とは全く違った大人しい印象を持ちました。その位ブレイヴ・オールド・ワールド(BOW)での演奏(歌とヴァイオリン)は凄かったです。ブレイヴ・オールド・ワールドは、KCB(クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド)の後で取り上げます。(以下放送原稿を再度)

1992年リリースの2枚目のKapelye Presents Levine and His Flying Machineからは、やはり1910年代のSP録音が残っている3拍子のモルダヴィアン・ホラと、マイケル・アルパートのカペリエ時代の独唱を聞けるDi Khasene Iz Geven in Der Kazarmeの2曲をおかけします。マイケル・アルパートの歌は、ブレイヴ・オールド・ワールドでのはじけた歌い方と比べると、別人かと思うほど行儀がいい感じに聞こえ、それが却って面白く聞ける一曲です。

<9 Moldavian Hora 3分5秒>

<10 Di Khasene Iz Geven in Der Kazarme 2分38秒>

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2023年11月 6日 (月)

カペリエのチキン

ゼアミdeワールド384回目の放送、日曜夜10時にありました。8日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。昨日は何故かネットラジオの音が酷かったので、水曜に再度データ録り直しです。今日はチキンの3曲を上げておきます。

東欧系ユダヤ音楽の24回目になります。アンディ・スタットマンを取り上げましたので、次はカペリエの手持ち音源3枚からおかけします。この順番は、Seth Rogovoyの書いたEssential Klezmerの、リヴァイヴァルとルネサンスの記事を参考にしております。この2000年発行の本によると、アンディ・スタットマン、カペリエ、クレズマー・コンセルヴァトリー・バンド、ブレイヴ・オールド・ワールド、クレズマティクスの順になっていて、これはクレズマー活動歴の早い順という事かと思います。ブレイヴ・オールド・ワールドとクレズマティクスはルネサンスの扱いになっているので、往年のクレズマーの忠実な再現のリヴァイバル組よりは一歩進んだイメージなのかなと思います。これから順に取り上げますが、資料の少ないカペリエ以外は、それぞれ2回はかけると思います。ヘンリー・サポズニクが編集に関わった盤も多い往年のクレズマーは、その後で取り上げます。更にヨーロッパのクレズマーも入れると、それこそ星の数ほどありますので、手持ち音源の中から精選する予定です。なお、カペリエとはイディッシュ語で「クレズマー楽団」の意味です。
カペリエは、現代クレズマーの最重要人物の一人、ヘンリー・サポズニクが1979年に立ち上げたグループですが、注目のポイントは92年までマイケル・アルパートが参加している点だと思います。彼はブレイヴ・オールド・ワールドのメンバーでもあり、ヘンリー・サポズニクと同様にイディッシュ語話者の家庭に育ったので、大変素晴らしいイディッシュの歌唱を聞かせる人ですが、カペリエでは歌の方は控え目のようです。主にリズム担当のヴァイオリン演奏にも味があります。
ヘンリー・サポズニクはクレズマーだけでなくカントリー畑でも大御所ですので、カペリエでもバンジョーを弾いていますが、この明るいイメージの弦楽器をクレズマー風に聞かせる達人です。彼は1982年の設立から1994年まで、YIVOユダヤ研究所の録音アーカイブの初代所長を務めていました。カペリエの創立メンバーの一人ですが、マイケル・アルパートが抜けた後、メンバーとの摩擦などの理由で後に脱退しています。

まず1989年リリースのChickenから、1曲目のオット・アゾイと、2曲目のチキン、5曲目のバンジョー・ドイナの3曲をおかけします。オット・アゾイは往年のクレズマー・クラリネット奏者Shloimke Becdermanが演奏していたフレイレフで、78回転のSP録音が残っています。非常によく聞くクレズマー曲の一つです。この盤のタイトルと同じチキンは、Morris Goldsteinの演奏する有名なDi Grine KuzineのB面に収録されていた曲とのことです。バンジョーによるドイナは、この盤の最大の聞きものの一曲だと思います。カントールの歌を思わせ、デイヴ・タラスの演奏からインスパイアを受けたフリーリズムのドイナに始まり、後半のリズミカルな部分は、Jack Boogichの書いたBulgarです。バルガー(あるいはブルガール)は、ベッサラビア(現在はモルドヴァ)のブルガリア人に由来するクレズマーの舞曲の名前で、ルーマニアのスルバに関係のある舞曲です。いつも思う事ですが、ブルガールと言う名称からは、どことなく近くの同じテュルク系民族ハザールを連想させます。

<1 Ot Azoy (That's the Way) 4分7秒>

<2 Chicken 2分51秒>

<5 Banjo Doina 6分45秒>

1992年リリースの2枚目のKapelye Presents Levine and His Flying Machineからは、やはり1910年代のSP録音が残っている3拍子のモルダヴィアン・ホラと、マイケル・アルパートのカペリエ時代の独唱を聞けるDi Khasene Iz Geven in Der Kazarmeの2曲をおかけします。マイケル・アルパートの歌は、ブレイヴ・オールド・ワールドでのはじけた歌い方と比べると、別人かと思うほど行儀がいい感じに聞こえ、それが却って面白く聞ける一曲です。

<9 Moldavian Hora 3分5秒>
<10 Di Khasene Iz Geven in Der Kazarme 2分38秒>

1995年リリースの3枚目のOld-Time Jewish-American Radioからは、イディッシュ語のノスタルジックな名歌アビ・ゲズィントと、クレズマーらしいエキゾチックなBerditchever Khusidi/Mazel Tov Mekhutonimをおかけします。この2曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<16 Abi Gezint 4分18秒>
<19 Berditchever Khusidi/Mazel Tov Mekhutonim 4分16秒>

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2023年11月 3日 (金)

98年以降のアンディ・スタットマン

アンディ・スタットマンの98年ヒドゥン・ライト以降のリリース作をウィキペディアで見てみました。16作ある中で、タイトルからすぐにユダヤ関係と分かるのは、1998 Holiday Tradition、1998 The Soul of Klezmer、2000 Klezmer: From Old World To Our World、2004 Wisdom, Understanding, Knowledge、2006 New Shabbos Waltz - with David Grisman、2005 Avodas Halevi、2014 Hallel V'zimrah — Ben Zion Shenker, vocals、2014 Songs of the Breslever Chassidim位でしょうか、8作品もありました。ツァディク・レーベルのAvodas Haleviは、千葉から愛媛にUターン移転した2005年のリリースという事で、DIWからサンプルを頂いてなかったようです。音楽はやはりフリージャズの入ったクレズマーで、オーネット・コールマンと言うより、曲によってはアルバート・アイラーを思い出しました。
他にストリーミングで聞ける中では、 Songs of Our Fathersの流れを汲む2006年のNew Shabbos Waltzが特に素晴らしく思いました。有名なピユートなどを実に上手くアレンジして聞かせます。2004年のWisdom, Understanding, Knowledgeも、ほとんどユダヤ宗教歌のニグン特集のような内容です。2014年のSongs of the Breslever Chassidim(ブラツラフのハシディームの歌)が、ラビ・ナフマン関係かと思わせるタイトルから一番気になりますが、ストリーミングには出ていないし、CD-Rでは手に入るらしいという事以外分かりません。昨日話題に出したBetween Heaven & Earthは、ヒドゥン・ライトの直前の97年リリースでしたから、やはりSongs of Our Fathersの後でした。幾つか聞いてみて、やはり舞踊音楽系のクレズマーと言うより、深くユダヤ教の中に降りていくような内容で、ダンス音楽系のクレズマーからジューイッシュ・ソウルフルの方向に舵を切ったと言う推測は、間違いなかったように思います。
Andy Statmanと検索して上位に上がっていた今日の動画は、「ヤコブの梯子」のジャケットのBetween Heaven & Earthから、旧約聖書のユダヤ人の預言者の一人ヨナを曲にしたと思われるYonahと、Wisdom, Understanding, KnowledgeからNiggun Simchah / Song of Joyです。

Yonah

Niggun Simchah / Song of Joy

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2023年11月 2日 (木)

Hidden Light

「ヤコブの梯子」と思われるジャケットの、アンディ・スタットマンのBetween Heaven & Earthもあったはずですが、行方不明のため今回取り上げられなくて残念です。実は98年にソニーから出たAndy Statman Bruce Barth, Scott Lee, Bob Weiner / The Hidden Light以降は、余りユダヤ音楽とクレズマー全体に耳をちゃんと傾けてなくて、明らかに中東やコーカサスと中央アジアの旧ソ連諸国方面の探索に耳が向かっていました。この「ヤコブの梯子」の盤がSongs of Our Fathersの前か後かで音楽のタイプが違ったのではと思います。タイトルが「ヤコブの梯子」だけに、非常に気になります。その位に95年のAcoustic DiscのSongs of Our Fathersは彼のターニングポイントになったと思われるのですが、最近の活動を余り知らなかったので、明日は98年以降の動きを少し追ってみます。(当時既に哲人のような風貌になっていました)
95年の「父祖の歌」以降、ルーツ回帰的なジューイッシュ・ソウルフルな演奏が目立っているように思いましたが、ヒドゥン・ライトはジャズを上手く取り入れながら更に内省的な趣きを深め、明らかに往年のクレズマーのほとんどそのままの再現からは遠く離れた音楽になっていました。Hidden Light(隠された光)と言うタイトルが、これ以上ないほど最適と思います。
この盤から、シャバトの祈祷文として有名なレハー・ドディに曲を付けた1曲目と、アンディ・スタットマンのコンサートで人気の曲だったと言う大変美しい5曲目のロシアン・ワルツの2曲を番組で取り上げました。

<1 Come, My Beloved (Lecha Dodi) [Instrumental] 4分44秒>

<5 Russian Waltz [Instrumental] 6分38秒>

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2023年11月 1日 (水)

クレズマーでのウスクダラ

The Andy Statman Klezmer Orchestraは、番組でかけたShanachieから92年に出ていた盤はYouTubeには全く見当たらず、同じShanachie Recordsから1984年に出ていた方は沢山上がっています。これはどういう事でしょうか。内容は全く違いますが、編成はおそらく同じで、目立つのはホルンの存在です。トランペットと持ち替えのようですが、ホルンの時はベースに近い音域担当でしょう。(この曲でもホルンの音がよく聞こえます)
In Americaは、Terk in America(「アメリカのトルコ人」の意)と表記されることが多いと思いますが、これは余りに有名なイスタンブル民謡のウスクダラの旋律です。江利チエミさんもカバーしていました。トルコ音楽だけでなく、往年のクレズマー名人が取り上げて以来、クレズマーのレパートリーにもしっかり定着しています。何故この曲をクレズマーで取り上げるようになったのか、掘ってみたいところですが、今回はここで止めておきます。またデイヴ・タラスを聞く時にでも。

Andy Statman Klezmer Orchestra - In America

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