98年以降のアンディ・スタットマン
アンディ・スタットマンの98年ヒドゥン・ライト以降のリリース作をウィキペディアで見てみました。16作ある中で、タイトルからすぐにユダヤ関係と分かるのは、1998 Holiday Tradition、1998 The Soul of Klezmer、2000 Klezmer: From Old World To Our World、2004 Wisdom, Understanding, Knowledge、2006 New Shabbos Waltz - with David Grisman、2005 Avodas Halevi、2014 Hallel V'zimrah — Ben Zion Shenker, vocals、2014 Songs of the Breslever Chassidim位でしょうか、8作品もありました。ツァディク・レーベルのAvodas Haleviは、千葉から愛媛にUターン移転した2005年のリリースという事で、DIWからサンプルを頂いてなかったようです。音楽はやはりフリージャズの入ったクレズマーで、オーネット・コールマンと言うより、曲によってはアルバート・アイラーを思い出しました。
他にストリーミングで聞ける中では、 Songs of Our Fathersの流れを汲む2006年のNew Shabbos Waltzが特に素晴らしく思いました。有名なピユートなどを実に上手くアレンジして聞かせます。2004年のWisdom, Understanding, Knowledgeも、ほとんどユダヤ宗教歌のニグン特集のような内容です。2014年のSongs of the Breslever Chassidim(ブラツラフのハシディームの歌)が、ラビ・ナフマン関係かと思わせるタイトルから一番気になりますが、ストリーミングには出ていないし、CD-Rでは手に入るらしいという事以外分かりません。昨日話題に出したBetween Heaven & Earthは、ヒドゥン・ライトの直前の97年リリースでしたから、やはりSongs of Our Fathersの後でした。幾つか聞いてみて、やはり舞踊音楽系のクレズマーと言うより、深くユダヤ教の中に降りていくような内容で、ダンス音楽系のクレズマーからジューイッシュ・ソウルフルの方向に舵を切ったと言う推測は、間違いなかったように思います。
Andy Statmanと検索して上位に上がっていた今日の動画は、「ヤコブの梯子」のジャケットのBetween Heaven & Earthから、旧約聖書のユダヤ人の預言者の一人ヨナを曲にしたと思われるYonahと、Wisdom, Understanding, KnowledgeからNiggun Simchah / Song of Joyです。
Yonah
Niggun Simchah / Song of Joy
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