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2024年1月 5日 (金)

山中節

東北の震災の時には、宮城の「大漁唄い込み(斎太郎節)」が復興への応援歌に、岩手の「南部牛追い唄」がレクイエムに聞こえて仕方ないという事で、3/11に何度か上げましたが、石川と言えば、有名な民謡に「山中節」があります。福井に近い石川県南部の民謡で、個人的に全国の民謡でも特に好きな一曲です。浴客相手のお座敷唄で、ゆったりとした三味線と長い節回しの歌の、しっとりはんなりした風情が何とも言えません。東北の民謡のようにカラーがはっきりし過ぎない、中間色のような穏やかな表情を聞くと、北陸らしいなとも思い、何度も泉鏡花の故郷の金沢も遠くにありて思いました。(新内節をやっていた頃の兄姉弟子に、富山、石川、福井の人がいました。この場でご無事を祈ります。兄弟子とは越中おわら節や佐渡の相川音頭と新内のジョイントステージでもご一緒しました。)
三隅治雄他著の日本民謡辞典によると、七七七五調歌詞の「薬師山から 湯座屋を見れば シシが髪結うて 身をやつす」は、近世の流行俗謡の「高い山から 谷底見れば 瓜や茄子の 花盛り」の類型の一つで、シシは浴客相手の遊女のことだそうです。今日の動画は、70年代にキンカン素人民謡名人戦の審査員をされていた佐藤松子さん(松子先生)のSP録音です。幾つか聞いた中ではこれが一番素晴らしかったので。民謡研究の大家、町田佳声時代のこの番組はさすがに知りませんが、70年代には三隅治雄さんも審査員でした。

山中節(佐藤松子)

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