カントールを伴奏するトランペット
このShir Hama'alos Pt. 2は、実際にシナゴーグでアドン・オラムなどを聞いた時の感動に近いものを覚える旋律です。旋律のバックを管楽器一本がなぞるように伴奏するというスタイルは、ジャズだけでなく、中東や日本でも見られます。イランのネイしかり、日本の尺八しかりで、東洋に多いように思います。旋律に沿うフランク・ロンドンの演奏が素晴らしく、思わず耳をそばだてました。(以下放送原稿を再度)
フランク・ロンドンが2005年にツァディクからリリースしたHazonosは、ジョン・ゾーンのレーベルですから、バックはアヴァンギャルドな装いになっていて、その上でオーソドックスなカントール(ハザン)の歌声にフランク・ロンドンのトランペットが伴奏で付いていくという斬新な試みが聞けました。特にカントールらしい旋律が美しいShir Hama'alos Pt. 2をおかけしておきます。
<7 Frank London / Hazonos ~Shir Hama'alos Pt. 2 5分22秒>
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