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2024年4月22日 (月)

バアル・シェム・トーブをイメージしたBerl`s Tune

ゼアミdeワールド407回目の放送、日曜夜10時にありました。24日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。何をさておいてもBerl`s Tuneと思っていました。ようやく見つけましたので、今日はこれだけ上げておきます。おそらく番組でかけたのと同じ音源です。

東欧系ユダヤ音楽の45回目になります。今回から数回はクレズマーの歴史的録音を予定していましたが、イスラエルの音源を忘れていましたので、2枚おかけしておきます。

まず、イスラエル・ゾハルの「黄金のニグニーム」と言う盤です。イスラエル・ゾハルはギオラ・ファイドマンの後輩になると思いますが、やはりイスラエル・フィルに所属していたクラリネット奏者で、クレズマー演奏ではファイドマン以上のテクニックを聞かせる人だと常々思っていました。イスラエルHed Arziから出ていたこの盤は、7年ほど前にイスラエルの音楽を特集している際にかけようかとも思っていましたが、データを調べましたらかけてなかったので、今回取り上げます。Safed (Tzfat)とメロン山で実践されているクレズマー様式を研究し、その後は他のスタイルのクレズマー音楽にも精通するようになり、メロン山での伝統的なユダヤ教の祭日の一つ、ラグ・バ・オメルの公式楽器奏者として認められました。 彼はSafed (Tzfat)で毎年開催されるクレズマー音楽祭の創設者の一人でした。
冒頭のバールズ・チューンの超絶の演奏にまずびっくり度肝を抜かれますが、ハシディズムの創始者バアル・シェム・トーブをイメージした曲のようです。その他ヴァラエティーに富んだ選曲で、コマネチが1976年頃に体操の床運動に使った曲から、イディッシュの名歌パピロシュン(煙草)、金持ちなら(屋根の上のバイオリン弾きより)など、ポピュラー曲も披露しています。
では鮮烈極まりないバールズ・チューンからおかけします。クラリネットと言うのは、ここまでの表現が出来るのかと驚いた演奏です。

<1 Israel Zohar / Berl`s Tune 3分26秒>

コマネチが1976年頃に床運動に使った曲、ルーマニア民謡のサニエ・ク・ズルガライを続けておかけしますが、英語圏でカバーされて有名になったJohhnie Is The Boy For Meの曲名で出ています。サニエ・ク・ズルガライについては、この曲を探して20年ほど経ってこの盤で初めて耳にした件を、ルーマニア音楽巡りの際にお話しました。

<6 Israel Zohar / Johhnie Is The Boy For Me 1分43秒>

極めて有名な「モンティのチャールダーシュ」もやっていますので、おかけしておきます。

<21 Israel Zohar / Chardash 4分36秒>

イスラエルのクレズマーのもう一枚は、SulamのKlezmer Music From Tel Avivと言う独Wergo盤です。リーダーはイスラエルを代表するクラリネットの名手 Moshe“Moussa”Berlin (モシェ・ムッサ・バーリン)とそのアンサンブルによる演奏です。スラムと言うのは、ヘブライ語で梯子を意味しますが、言うまでもなく創世記に出て来る「ヤコブの梯子」を指しています。
彼らの音源は、他にも同じヴェルゴから「Aneinu! アネイヌー エルサレムのスィムハット・トーラーの祭でのハシディック音楽」と言う盤が後で出ていましたが、こちらは好評だったもので、売り切れで資料が残っておりませんでした。言うまでもなくハシディック・ソングはクレズマー音楽の源泉ですから、クレズマー・ファンは必聴盤でした。
この盤から、1、2曲目のThe Lord Will Bless His People With Peace / Sammy's FreilakhとDobranoc / Skocnaを時間まで聞きながら今回はお別れです。フルートやヴァイオリンの上手さも特筆ものだと思います。Dobranocと言うのは、ロシア語などのスラヴ系の言葉で「おやすみ」の意味です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 The Lord Will Bless His People With Peace / Sammy's Freilakh 6分38秒>
<2 Dobranoc / Skocna 5分59秒>

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