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2024年5月20日 (月)

ニフティのフレイレフ他

ゼアミdeワールド411回目の放送、日曜夜10時にありました。22日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。ナフテュール・ブランドヴァインのKing of the Klezmer Clarinetですが、番組でかけた曲で今日の2曲以外のYouTubeは、オリジナルジャケットでは今の所見つかっていません。

東欧系ユダヤ音楽の49回目になります。クレズマーの100年位前の歴史的録音を聞いておりますが、今回は4回目になります。今回はいよいよクレズマー・クラリネットの往年の名人ナフテュール・ブランドヴァインの音源を聞いていきます。生没年は1884–1963なので、相当昔の人です。ウクライナ西部のクレズマーの家系に生まれ、現地での活動の後に1908年に渡米し、エイブ・シュヴァルツの楽団にもいたようです。生まれた場所はオーストリアと書かれていることもありますが、ウクライナ西部は19世紀末頃はオーストリア領だったということではと思います。高い音を小気味よくヒットする独特な張りのあるクラリネットの音で、少し聞いただけでブランドヴァインと分かる個性的な音だと思います。唯一の音源は米Rounderから97年に出ていたKing of the Klezmer Clarinetで、1922年から1941年までの間に残した録音集成です。彼は楽譜を読めなかったそうで、そのためにエイブ・シュヴァルツの楽団を首になり、楽譜を読める後輩のデイヴ・タラスが代わりを務めたというエピソードが残っています。しかし、楽譜を読めないことが、かえって演奏の生々しさを増していたのかも知れません。

では、この盤に限らず色々なコンピレーションに入っている1曲目のHeiser Bulgarからおかけします。

<1 Heiser Bulgar 3分8秒>

4曲目に飛びまして、ウクライナ西部の舞曲コロメイカがありますが、コロメイカでよく指摘されるリズム面(タンタンタンタン、タンタンタンタン、タンタンタンタン、ターンタンと言うシラブル)だけでなく、旋律にもウクライナ西部らしさが表れていると思います。

<4 Kolomeika (Ukrainian Dance) 2分49秒>

ニフティと言うお馴染みのタイトルで目に留まる6曲目のNifty's Freilachですが、演奏も極めて個性的でインパクトの強い曲です。ニフティとは、どういう意味でしょうか?

<6 Nifty's Freilach 2分48秒>

8曲目のDer Terk In Americaは、「アメリカのトルコ人」の意味ですが、この曲は明らかに大変有名なイスタンブル民謡のウスクダラの旋律です。日本でも江利チエミの歌唱で知られていました。ブランドヴァインが生まれてから20世紀初頭位まではバルカン半島のかなりの地域がオスマン帝国領だったので、この曲も同じ国の中と言うことでかなり広まっていたのかも知れません。

<8 Der Terk In America 3分>

10曲目のDas Teureste In Bukowina (The Dearest One In Bukovina)は「ブコヴィナの親愛なる人へ」と言う意味です。引きずるようなリズムがいかにもクレズマー風ですが、旋律はルーマニア北東部ブコヴィナ地方の印象が強い曲です。

<10 Das Teureste In Bukowina (The Dearest One In Bukovina) 3分8秒>

13曲目のFun Tashlach (Returning From The River)は、クレズマティクスのセカンド・アルバムRhythm and Jewsの冒頭を飾っていたFun Tashlikhの原曲です。

<13 Fun Tashlach (Returning From The River) 3分3秒>

23曲目のFufzehn Yahr Fon Dem Heim Awek (Fifteen Years Away From Home)は、東欧系ユダヤのハシディック・ソングかアドン・オラムのような宗教歌に酷似して聞こえる3拍子の美しい旋律です。その後時間が余りましたら、7曲目に戻りまして、Oi Tate, S'is Gut (Oh Daddy, That's Good!)を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<23 Fufzehn Yahr Fon Dem Heim Awek (Fifteen Years Away From Home) 3分12秒>
<7 Oi Tate, S'is Gut (Oh Daddy, That's Good!) 3分6秒>

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