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2024年6月10日 (月)

シムハット・トーラーのハシディック音楽

ゼアミdeワールド414回目の放送、日曜夜10時にありました。12日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日は3曲目までのAna avedaの部分です。

東欧系ユダヤ音楽の52回目になります。今回は、「Aneinu! アネイヌー エルサレムのスィムハット・トーラーの祭でのハシディック音楽 Hasidic-Orthodox Music from the Festival of the Torah in Jerusalem」を取り上げます。ドイツのヴェルゴからの2008年のリリースで、前回のShalom Comrade! Yiddish Music in the Soviet Union 1928-1961と同じく、リタ・オッテンスとブレイヴ・オールド・ワールドの初代クラリネット奏者のジョエル・ルービンの編集です。407回目の放送でかけたKlezmer Music From Tel Avivと言う独Wergo盤のグループ、Sulamのリーダーでクラリネットの名手 Moshe“Moussa”Berlin (モシェ・ムッサ・バーリン)関連の音源でした。売り切れでしたが、今回の放送に間に合いました。ゼアミHPに書いているコメントをまず読み上げます。

タイトルの「Aneinu」とはユダヤ教の祈りをささげる人のことを指すようですが、本作は中でも正統派ユダヤ教徒のハシッド派の伝統的なレパートリー(ニグンやヘブライ語の宗教歌、イディッシュ・ソング、クレズマー曲等)を収録。演奏は、イスラエルを代表するクラリネットの名手 Moshe“Moussa”Berlin (モシェ・ムッサ・バーリン)とそのアンサンブルによるもの。民族音楽学者の手による録音で、フェスティバルでのライブをそのまま収めたものとなっており、音楽が本来息づく場の喧騒や濃密な祝祭感をそのまま体験できるような質感に仕上がっています。ユダヤ新年祭の最後を飾るスィムハット・トーラーでのハシッド派のニグンをそのまま実況収録したタイトルはほとんど無いので、これは貴重な記録だと思います。ユダヤ教の会堂、シナゴーグでの録音は、宗教上の理由からほとんどありませんでした。言うまでもなくハシディック・ソングはクレズマー音楽の源泉。クレズマー・ファンは必聴でしょう。
全36曲がメドレーで歌われていますが、全体が4つに分かれています。まずは3曲目までのAna avedaの部分を続けておかけします。

<1 Ana aveda (Yossi Green) 2分14秒>

<2 Yehei ra'ava (Yossi Green) 1分47秒>

<3 Nagil v'nasis(Yossi Green) 2分49秒>

ではこの後は、一種のトランス・ミュージックとしてのハシディック・ソングのグルーヴ感を味わえるように、番組の終わりまで数曲を続けておかけします。曲についてはゼアミブログで取り上げられるかも知れません。曲は4~9曲目までのNigun Karlinの部分と、その後はもし入れば10曲目からのAderabaの部分の11~14曲目辺りまでをおかけします。11~14曲目はシュロモ・カルリバッハの曲のようです。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 Nigun Karlin 2分11秒>
<5 V'apeik 1分44秒>
<6 Ha-aderet v'ha-emunah 3分2秒>
<7 Hineh ma tov no. 1 2分23秒>
<8 Ki lo yitosh 2分10秒>
<9 Ki lashem ha-m'lukhah 1分45秒>

<11 V'taher libenu 3分13秒>
<12 Min ha-metzar 1分44秒>
<13 Emet 1分45秒>
<14 Biglal avot 1分9秒>

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