サラ・ゴルビー「ゲットーの忘れられない歌」
サラ・ゴルビーについては、Arionの「ゲットーの忘れられない歌」位しか聞いた事がなかったのですが、ストリーミングには夥しい数のSP音源が上がっています。ロマのロマンス(もちろんここでは物語り歌の意味)も今回色々聞けました。1950年にご主人が亡くなってからパリに永住、それから歌手としての活動と録音が本格化したようです。当時沢山のイディッシュ語歌手をリリースしていたレーベルElediscに多く録音を残しています。中米のハイチにも長くいたようですが、キシニョフ生まれと言う事で、ベッサラビア(モルドヴァ)方言のイディッシュ語で生涯歌い続けていたそうです。ユダヤ人に多いポリグロットらしく、主な言語はイディッシュ語とロシア語でしたが、フランス語、ルーマニア語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、英語も流暢に話したそうです。一曲目にこの盤のテーマらしい重い曲が入っていて、番組では外しましたが、その曲を最初に上げておきます。(以下放送原稿を再度)
サラ・ゴルビーは、ユダヤの歌、ロシアとロマのロマンス、フランスとソビエトの作曲家の作品の歌唱で知られるフランスの歌手でした。1900年にモルドヴァのキシニョフに生まれ、1980年にパリで亡くなっています。レコーディングキャリアは1940年代から1970年代に及ぶベテラン歌手です。仏Arionから出ていた「ゲットーの忘れられない歌」から、これまで何度かかけたモルデカイ・ゲビルティグのZog nit keynmol (Ne dit jamais)をおかけします。
Geyen zey in shvartse reyen (Ils marchent en rangs noirs)
<4 Sarah Gorby / Les inoubliables chants du Ghetto ~Zog nit keynmol 2分17秒>
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