長唄の三味線
今日は長唄の三味線の特徴がよく分かる一本を上げておきます。「綱館」と言うのは初めて聞きましたが、三味線の見せ場たっぷりの曲です。映像データに、杵屋邦寿一門会(2010.2.27in kyouto)にて 演奏:李家みわ(マーサ☆リノイエ)指導:杵屋邦寿、とあります。右で歌われている杵屋邦寿さんは、松永鉄九郎さんとの「伝の会」結成から10年目の99年に、邦ジャの集まりでお見かけしたことがあります。私の新内の師匠と一緒の訪問でした。新内や胡弓演奏家の杉浦聡さんにもお会いしました。
新内では一般に中棹を使いますが、私が持っている稽古三味線は長唄用の細棹。長唄らしい明るい音色のように思います。三線譜では新内に限らず長唄や義太夫、清元、津軽など色々な三味線譜を持っていますが、長唄の速弾きは新内をやっていても憧れではありました。今日の映像の左で弾いている李家みわ(マーサ☆リノイエ)さんの師匠は杵屋邦寿さんのようですが、マーサ☆リノイエさんも長唄三味線の演奏家や指導者として活躍されているようです。
今週取り上げた「高尾懺悔」ですが、長唄と言えばまず名の上がる大御所、七代目芳村伊十郎でもあれば聞いてみたいと思いましたが、全集にはありませんでした。あの明るく輝かしい声には合わない曲かも知れません。
長唄「綱館」
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