岡本宮之助さんの『今戸心中』と「文弥ありらん」
先週の最後に上げた「新内節を語る」で話されていた岡本宮之助さんで何か一本と思い探していました。文弥さんの作品『今戸心中』がありましたので、こちらを一本目に、二本目は文弥さんとの「文弥ありらん」の90年代の映像です。2本目のお若い頃の映像が目に焼き付いていたので、数年前に偶然新聞記事を見た時は大分お年を取られたなとは思いましたが、何よりも最近は三味線よりも浄瑠璃の方に力を入れられているのに驚きました。三味線の鶴賀喜代寿郎さんは、鶴千代師匠の会にもよく出られていたので、本番などで何度もお会いしました。『今戸心中』の原作者は広津柳浪。とても新内向きの作品だと思います。以下は岩波書店のサイトの解説の引用です。
「今戸心中」は,鏡花,一葉らとともに当時新進作家として注目されていた広津柳浪(1861‐1928)の名を決定的たらしめたものである.花柳の巷に華咲く男女の恋愛心理の機微をうがったもので,巧みな会話と描写によりこの世界の人間像を心憎いまでに書き表わしている.一葉の「にごりえ」とともに当時の悲劇小説の代表作.解説=広津和郎
新内節・岡本宮之助の会『今戸心中』(フルバージョン)
至芸の時 岡本文弥(2)
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