無伴奏ヴァイオリンのソナタ1番
番組でかけたのは4曲目のプレストのみでしたが、ソナタ1番を構成する4曲は、バッハの無伴奏ヴァイオリンの最初を飾る名曲揃いです。荘重なアダージョに始まり、他の2曲のソナタのフーガに比べると短く簡潔ながら感動的なフーガが2曲目、優美なシチリアーナが3曲目、そして最後がプレストです。1番のフーガは1986年頃に確かアンサンブル・タッシが来日した際に、メンバーのアイダ・カヴァフィアンのヴァイオリン独奏で聞くことが出来まして、腰が抜ける程感動しました。貴重な無伴奏体験でした。それ以来自分でもたまに練習しますが、重音で克服しがたい部分がありまして、なかなか通るまでは行きません。アダージョもリズムが細かい上に重音も難しく、これも同じような状態です。
今日のジェームス・エーネスのソナタ1番の演奏は大変素晴らしく、これ以上技術的に完璧な演奏はないのではとさえ思います。「地球上に存在する完璧なヴァイオリニストの1人」と呼ばれる程の現代の名手です。彼がファースト・ヴァイオリンを務めたベートーヴェンの弦楽四重奏曲13番も大分前に手に入れました。
James Ehnes - Bach Violin Sonata No. 1
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