ヒラリー・ハーンのバッハ無伴奏
月曜にアメリカの名女流ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンの演奏に触れたので、他の曲も当たってみました。彼女の最初の大ブレークのきっかけは、97年の18歳の時に出たシャコンヌの入った盤のようです。このデビューアルバム「バッハ:無伴奏ソナタ・パルティータ集」は、ディアパゾン・ドール賞を受賞しています。当時私はゼアミを立ち上げて2年目で、弾く方ではトルコのウードとオスマン音楽の楽譜を手に入れ、独習していた頃でした。クラシックからは弾く方も聞く方もほとんど完全に離れていたので、ヒラリー・ハーンの盤もジャケットを見た記憶位しかありませんでした。ですので遅ればせながら、数年前に聞いた次第です。この盤では、あの明るいパルティータ3番のプレリュードに始まり、シャコンヌを含むパルティータ2番が続いて、最後はソナタ3番になっています。
どういう訳か、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲の残り3曲は録音されないままでしたが、21年経った2018年になって30代最後の年にその3曲を出しています。曲はソナタ1番、パルティータ1番、ソナタ2番で、オール短調です。97年の盤は長調、短調、長調でした。後の3曲を録ってなかったのは何か理由があるのか、大変に気になりました。深く追究してみたい部分が残っていたからとかでしょうか。神尾真由子のようにパルティータ3曲しか録音してなかったり、ジノ・フランチェスカッティやリサ・バティアシヴィリのようにパルティータ1番だけだったりするのと並んで、気になっています。(しかもフランチェスカッティはライブ録音のみです)
最近の動画を見ると、その3曲からの映像が多い様に思います。今日の一本もパルティータ1番のクーラントのドゥーブルです。
Hilary Hahn - J.S. Bach: Partita for Violin Solo No. 1 in B Minor, BWV 1002 - 4. Doubl...
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