伊丹秀子、国本武春の「紺屋高尾」
「紺屋高尾」は名曲として浪曲界の後輩も歌い継いでいて、中でも面白いと思ったのが、初代篠田実の10歳余り下で1909年生まれの伊丹秀子さんの音源でした。七色の声で一世を風靡したと言われる伊丹秀子(二代目天中軒雲月)の語りでは、初登楼の時と思われる艶っぽいエピソードが挟まれています。これは男の浪曲師では語れないのではと言う内容で、おそらく伊丹秀子さんの創作なのではと思いますが。あるいは落語の別バージョンにはあったのでしょうか。艶笑系の。初代篠田実さんも聞いたはずですが、どのように思われたか気になります。
国本武春さんは、若手浪曲界の旗手として活躍されていましたが、2015年に55歳の若さで亡くなっています。語りはもちろん凄いのですが、曲師・沢村豊子さんの三味線の凄さ(引き出しの多さ)にも耳が釘付けになりました。
伊丹秀子 紺屋高尾
国本武春 紺屋高尾 曲師・沢村豊子
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