モンティのチャールダーシュ Transylvanian Mountain Boys
モンティのチャールダーシュは、Gilles Apap & the Transylvanian Mountain Boysの頃の映像がありましたので、ライブ映像で上げておきます。このグループの頃ですから、96年くらいでしょうか。当時はモンティのチャールダーシュも、今ほどは弾く人がいなかったかも知れません。私が持っている古い楽譜は84年頃のものですが、その頃はまだ葉加瀬さんも弾いてなかったように思います。しかし、ジル・アパップほど、速い部分のスピッカートの弓がきれいに飛んでいる人は、あまり見かけません。それとハンガリーの時などで何度も指摘していますが、モンティ作曲のこの曲がチャールダーシュ(この曲の固有名詞として)だと思っている人が何と多い事でしょうか。2本目は昨日コメントしていたディニクのホラ・スタッカートですが、やはりワンボウスタッカートで弾いていました。この技術がいかに高度かは、ヴァイオリンを弾かない人には想像がつきにくいと思います。これもTransylvanian Mountain Boysの頃の映像でした。(以下放送原稿を再度)
The Transylvanian Mountain Boys」は、ジル・アパップが結成したもう1つの大成功を収めたクロスオーバーバンドですが、1996年に出たGilles Apap & the Transylvanian Mountain Boysから、大変に有名なモンティ作曲のチャールダーシュをおかけしておきます。この盤は「黒い瞳」などが入っているように全体にロシアン・ジプシー色が強いように思いますが、先ほどの2001年リリースのNO PIANO ON THAT ONEがルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを思い出させるということは、ヨーロッパでタラフの活動が盛んになった時期と一致していて、ジル・アパップも影響を受けていたのではと思いました。
Gilles Apap _ Csardas de Monti
Gilles Apap _ Hora Staccato
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