モーツァルト(カデンツァはジプシー音楽他) タラフっぽいLFAT
今日の1本目では、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲3番を清冽な音色で聞かせるところまでは、正統派クラシックの妙技を聞かせていますが、その後のフリーリズムのカデンツァの部分が大きく引き伸ばされ、まずアイリッシュあるいはカントリーが登場し、その後でこの映像の2003年頃に世界中で人気のあったジプシー・ヴァイオリンの名手ロビー・ラカトシュが登場。最初はジプシー音楽のセッションですが、最後はジプシーのルーツと言われるインドの古典音楽に移って行きます。おそらく北インド古典音楽スタイルの演奏です。そして、モーツァルトの演奏に戻って終了(笑) ヒンドゥスターニ音楽まで出ることには驚きました。
今回バッハ演奏にまでは触れられなくて残念ですが、最後にNO PIANO ON THAT ONEから、LFAT (Lookin' for a Title)の2つのヴァージョンは入れておきます。この辺の音を聞くと、全盛期のタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを思い出してしまいます。2001年リリースですから、ルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを思い出させるということは、ヨーロッパでタラフの活動が盛んだった時期と一致していて、ジル・アパップも影響を受けていたのではと思いました。
Gilles Apap - Another Unusual Cadenza
LFAT (Lookin' for a Title)
LFAT (string orchestra Version)
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