菩提樹が燃えていた、燃えていた(ホレラ・リプカ、ホレラ)
「おお牧場はみどり」は、西スラヴの歌の中ではポーランドの「森へ行きましょう(シュワジベチカ)」と並んで日本では有名だと思います。「おお牧場はみどり」は、番組で言いました通り、スロヴァキアとチェコ東部のモラヴィアでは、ホレラ・リプカ、ホレラ=菩提樹が燃えていた、燃えていた、チェコ西部ボヘミア地方では、アイ、ルーチュカ、ルーチュカ・シロカーと呼ばれます。番組でかけた3本目はボヘミアの音源だったことになります。「菩提樹が燃えていた、燃えていた」の意味は共通していると思うので、Hrdzaのこの映像は、そのまま再現しているのかも知れません。歌詞が一部以上共通していながら、旋律が全く違うのは、番組で解説を入れたように、チェコおよびスロバキアの地方により2つの異なる歌が存在する、とウィキペディアにありますので、この短調の旋律がその「もう一つ」なのかも知れません。それにしても、惹き込まれるような映像と短調の名旋律です。どこか古代スラヴ世界を描いたストラヴィンスキーの「春の祭典」を思い出させるものがあるように思いましたが。Hrdzaの発音ですが、スロヴァキア語翻訳では「イルジャ」と聞こえました。Hはイと読むのでしょうか。「フルドザ」でないことは確かです(笑)(以下放送原稿を再度)
スロバキア語原題の、Horela lipka, horelaで検索しましたら、一部同じ歌詞が短調の旋律に変わって現代のポップスになっていたりしている音源が幾つかありましたので、おかけしておきます。旋律は違いますが、4拍ごとのシラブルは同じに聞こえます。チェコおよびスロバキアの地方により2つの異なる歌が存在する、とウィキペディアにありますので、この短調の旋律がその「もう一つ」なのかも知れません。
まず最初はHrdzaと言うグループの2023年のČo mi Je, To mi Je(私の何が間違っているのか)からHorela Ľipkaです。イルジャ?とはスロバキア語で「錆」を意味していて、1999 年に結成されたスロバキアのフォーク ロック バンドです。
<Hrdza / Čo mi Je, To mi Je ~Horela Ľipka 4分19秒>
Hrdza - Horela ľipka (Official Music Video)
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