船弁慶の義経と静
船弁慶は七五調の能の文句の美しさに最初に目覚めた曲です。番組でかけた「その時静は立ち上がり」の箇所は、30分位からです。今日の動画は前段ですが、ここでの前シテは義経(子方が演じています)の愛妾の静御前、同じ役者が後段の後シテでは義経の船を沈めようとする平知盛の怨霊を演じます。美しい白拍子と恐ろしい怨霊という、前後で全く異なった役柄になっています。(以下放送原稿を再度)
謡曲を習ったのは半年と言う短い間でしたが、ほとんど西洋と中東の音楽だけに目が向いていた私に、コペルニクス的転回をもたらすには十分でした。これがゼアミと言う店名の由来でもあります。
最初に習ったのが、歌舞伎にもなっていて大変有名な「船弁慶」でした。おかけするのは、義経と静御前の別れのシーンを、美しい七五調の名文句で謡う部分で、兄弟子と並んで謡ったのを懐かしく思い出します。謡曲は他流の音源も色々聞いてみましたが、節回しがそれぞれ少しずつ異なっている中で、喜多流は比較的観世流に近いようにも思います。
能 船弁慶〜前半〜(舞台全景)
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