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2025年4月

2025年4月30日 (水)

リトアニアとプロシアの民謡

今週の番組でかけた中で特に興味深かったのは、ポーランドの少数民族になりますが「リトアニアの孤児の歌」でした。VDE-Gallo音源とは違うようですが、同じLithuanian Orphan's Song(リトアニアの孤児の歌)と言う映像がありましたので、上げておきます。しかし何故「孤児」の歌がこのように目立つ形であるのか不思議です。併せてプロシア語の民謡もありましたので、並べておきます。番組で言ったことの繰り返しになりますが、リトアニア語は、ゲルマン系やスラヴ系とは全く異なる印欧語グループの一つ、バルト語派の言語です。ポーランド北東部は、かつてプロシアの一部にもなっていて、リトアニア語、ラトヴィア語と、現在は死語になっているプロシア語は、兄弟言語です。プロシア人はドイツ化される前の先住民ですが、今はゲルマンとスラヴ世界に同化していても、元プロシア人はいるはず、と言う事で、こういう映像も作られたのでしょう。

Auga kėime dagilelis (Lithuanian-Curonian orphan's folk song | Našlaičių liaudies daina)

Traditional East Prussian folk song - Strazde strazdeli (Klaipėdos krašto lietuvininkų daina)

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2025年4月28日 (月)

VDE-Galloのポーランド

ゼアミdeワールド459回目の放送、日曜夜10時にありました。30日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。VDE-Galloのポーランドの音源は全く見当たりませんので、先日「こういうフィドリングの独特な装飾の入れ方などの技法は、長くて300年ほどのヴァイオリンより歴史の古いバグパイプなどから来ているのでは」と書いていたので、ポドハレのバグパイプの映像を上げておきました。

Krzysiek Siuty - Koza - bagpipes from the region of Podhale, Poland

ポーランドの音楽の7回目です。今回はポーランドのムザ盤と並んで重要な音源のスイスVDE-Galloから出ていた「ポーランドの民謡と踊り」からおかけします。この盤は、ポーランド各地で伝承されてきた民俗音楽を、6種に分けて収録していて、娯楽や儀礼のための音楽、舞踊曲、叙情歌、ポーランドに暮らす非ポーランド系の少数民族の音楽が入っています。1972-92 年ラジオ・ポロネーズでのスタジオ録音です。

冒頭「ポーランドの器楽」のカテゴリーは、いきなり南部のポドハレ地方の独特なフィドリングが聞ける3曲で始まります。1,2曲目のズブイニツカ・ヌタスと言う曲には「盗人のメロディ」と言う意味深なタイトルが付いています。3曲目はポドハレ地方の組曲となっていて、最初が「盗人のメロディ」、その後は「古いスタイルで」「踊りのステップで」の3曲です。
ポドハレの音楽は、ハンガリーの農村音楽のチャールダーシュや、カルパチア、ブコヴィナ寄りの音楽と、よく形容されますが、フィドリングのテクニックや出てくる音を聞くと、どこかケルトのスタイルも感じさせるのは、この地にも先住していた古層のケルト文化が滲み出ているのでしょうか。もちろんヴァイオリンが導入されたのは長く見て300年ほどでしょうから、それより遥かに昔の話になりますので、バグパイプか何か、ヴァイオリンより古い歴史を持つ楽器を経由してかも知れません。

<Zbojnicka nutas (I) [Robber's Melody] Eugeniusz Wilczek & Stanislaw Pietras & Stanislaw Wojtyszeka 3分>
<Zbojnicka nutas (II) [Robber's Melody] 1分18秒>
<Suite from the Region of Podhale 6分25秒>

マゾフシェ地方のオベレクが6曲目に入っていますので、特にフィドリングにおいてのポドハレとの比較でかけておきます。色々聞いているとポドハレと他の地域でも、フィドリングはそれほど大きくは違わない気もしてきます。

<Oberek (Pair Dance) 2分34秒>

「抒情的な語り物」のジャンルからは、女性の独唱のバラードの一節をおかけしておきます。ロシアなどスラヴ系共通の古いスタイルを残しているように思います。

<Fragment of a Ballad 1分36秒>

最初の「ポーランドの器楽」との区別があいまいな気もしますが、「民族楽団の演奏」のカテゴリーからは、「斧で松の木を切ろう」と言う曲と、ポルカをおかけしておきます。マゾフシェ地方の国の援助を受けているヴィクロト・プロツキエのアンサンブルの演奏です。

<A jac ja ciosne siekiereczka sosne (I'll Chop the Pine Wood With My Ax) 1分29秒>
<Polka 1分37秒>

最後の「少数民族の音楽」のカテゴリーが、やはりヴァラエティに富んでいまして、まずポーランド中南部のマウォポルスカ(小ポーランド)地方のウクライナ人の民謡で「ウクライナの結婚の歌」と、場所は不明ですが、「リトアニアの孤児の歌」の2曲を続けます。

<Ukranian Wedding Song Teodor Stecyk 1分49秒>
<Lithuanian Orphan's Song 2分3秒>

リトアニア語は、ゲルマン系やスラヴ系とは全く異なる印欧語グループの一つ、バルト語派の言語です。ポーランド北東部は、かつてプロシアの一部にもなっていて、リトアニア語、ラトヴィア語と、現在は死語になっているプロシア語は、兄弟言語です。
リトアニアの後は、ユダヤのサバソフカ・ポルカと言う曲と、ボスニアからの移民の伝えるバルカンのコロ・ダンス、ジプシーのオズヴォドナと続きます。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Szabasowka Polka (Dance from the Jewish Repertoire) Loskot Stanislaw & Stefan Nowaczek 1分48秒>
<Kolo (Balkan Round Dance) 1分26秒>
<Ozwodna (Gipsy Melody) 1分33秒>

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2025年4月25日 (金)

クルピエの民謡とグレツキの「悲歌のシンフォニー」

ムザ音源から次に気になったのが、女性の独特な民謡が聞けたクルピエ地方です。Kurpie地方はマゾフシェの北東に位置し、ヴァルミア=マズーリ地方の南辺りですが、独特の伝統衣装、伝統舞踊、特徴的な建築様式や生活様式など、独特の伝統文化で知られていて、クルピエの音楽は近隣の音楽とは大きく異なっているとのことです。クルピエは、この文化圏の人々の名称でもあるそうです。即座にルーマニア北部のフォークロアの宝庫マラムレシュを連想しました。
ヘンリク・グレツキの交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」は90年頃から知っていますが、第1部がクルピエの音楽に触発されて作られているというのは、今回初めて知りました。第1部は第1楽章のことだと思いますが、「第1楽章の歌詞は15世紀のラメントに取材されている。中央を頂点とする3部旋法性で作られたカノン形式」とウィキペディアに解説がありました。第3楽章も歌詞は民謡からとられているとありますが、これはクルピエではないのかも知れません。1本目はクルピエの民謡の男性独唱、2本目はクルピエの民族文化紹介、3本目はグレツキの「悲歌のシンフォニー」全曲です。

Zaświeć niesiądzu - pieśń ludowa z Kurpiów (Polish folk song from Kurpie region)

Region kurpiowski - kurpie zielone - Okno na kulturę

Henryk Górecki: Symphony No. 3 [“Symphony of Sorrowful Songs”], Op. 36

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2025年4月24日 (木)

ビウゴライの歌と舞踊

今週はムザ盤から取り上げた場所が多過ぎたので、全ては回れませんが、特に気になるポーランド南東部の町Bilgoraj(ビウゴライ)について調べてみました。何故かと言いますと、ムザ盤での印象ですが中部の底抜けの明るさとは違う、ウクライナ民謡に近いような短調の哀愁を感じさせる曲調が多いように思ったのがあります。1本目など聞くとやはり近いものを感じます。スラヴの古い伝統歌と言う印象です。同じくポーランド南東部の町Rzeszów(ジェシュフ)では、中部ポーランドのように西ヨーロッパ的な明るい曲調が多いのとは対照的です。
2本目の舞踊では音楽的には西欧風でも衣装が少しトルコ風に見えなくもないように思いました。特に男性の帽子です。これはムザ音源でトルコ~ブルガリア系のタパンのような大太鼓の音があったのとイメージ的に重なります。近世まで、割と近くまでオスマン帝国の版図が来ていたことの影響かも知れません。発音について、BilgorajのLは、Lに斜線が入るポーランド文字ですので、ルではなくウに近い発音になります。

Oj, idzie bydło [A cappella] - Piosenka ludowa z okolic Biłgoraja

Polish folk dance: Biłgoraj

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2025年4月23日 (水)

Oberek, Region of Opoczno

オポチュノについては、あの素っ頓狂な女性の声が耳に付いて離れないのですが(笑)、今回かけた中で検索しやすい曲名のOberek, Region of Opocznoで検索すると、マゾフシェ民族舞踊団の収録年違いの映像がいくつも出て来ました。オポチュノのこの踊りがオベレクの中でも典型的なタイプの一つになるのでしょうか。この中でも甲高い女性の掛け声が最初から出て来ます。(以下放送原稿を再度)

オポチュノと言う地方は、マゾフシェとヴィエルコポルスカの間にあるポーランド中部の地方で、やはり明るく快活な曲調が多い印象です。最初の甲高い少々素っ頓狂な声を上げる女性の歌唱が特徴的です。I'm Digging Potatoes and Beetsの後は、オベレク2曲とポルカ1曲を続けておかけします。オベレクでは、ショパンの長調のマズルカが近く感じます。

1963 Oberek Opoczyński - Mazowsze

Oberek Opoczynski 1970

Oberek de Opoczno (Oberek Opoczyński)

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2025年4月21日 (月)

ヴィエルコポルスカ 大ポーランド

ゼアミdeワールド458回目の放送、日曜夜10時にありました。23日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。ムザ音源は見当たらないので、ヴィエルコポルスカの舞踊と紹介映像を上げておきました。

ZPiT PW Wiwat Bratu i Tej Pannie - impresja wielkopolska

Regiony w Polsce - Wielkopolska

ポーランドの音楽の6回目です。前々回からポーランドMuzaの音源The Best of Folk Songs and Music from Various Regions of Polandを地方別に聞いておりまして、前々回がマゾフシェ地方とポメラニア地方のカシューブ、前回は南部のポドハレ地方とシレジアでした。今回は残りの地方の音源から、抜粋してみました。

まずWielkopolska(ヴィエルコポルスカ)ですが、ポーランド中西部の県で、首都ワルシャワのある東部のマゾフシェと並ぶほどの大きな県のようです。ヴィエルコポルスカの曲は、この盤で聞く限りでは、明るく元気な曲調が多い印象です。2曲続けておかけします。

<32 The Vivat Dance with Couplet, Region Of Wielkopolska 1分21秒>
<33 Round and Round, Region of Wielkopolska 1分8秒>

オポチュノと言う地方は、マゾフシェとヴィエルコポルスカの間にあるポーランド中部の地方で、やはり明るく快活な曲調が多い印象です。最初の甲高い少々素っ頓狂な声を上げる女性の歌唱が特徴的です。その後は、オベレク2曲とポルカ1曲を続けておかけします。オベレクでは、ショパンの長調のマズルカが近く感じます。

<39 I'm Digging Potatoes and Beets, Region of Opoczno 31秒>
<40 Oberek with Couplets, Region of Opoczno 2分22秒>
<41 Oberek, Region of Opoczno 42秒>
<42 Polka, Region of Opoczno 1分34秒>

Bilgoraj(ビウゴライ)はポーランド南東部の町で、ルブリン県に位置し、ビウゴライ郡の州都でもあります。この盤での印象ですが、中部の底抜けの明るさとは違う、ウクライナ民謡に近いような短調の哀愁を感じさせる曲調が多いように思いました。トルコ系のタパンのような大太鼓の音が特徴的です。Franciszek Bzdziuchと言うフィドラーが中心だと思いますが、オベレクとポルカまで4曲続けておかけします。

<54 Something to Listen to, Region of Bilgoraj 56秒>
<55 The Suwany Dance, Region Of Bilgoraj 1分>
<56 Oberek, Region Of Bilgoraj 1分18秒>
<57 Polka, Region Of Bilgoraj 1分21秒>

Rzeszów(ジェシュフ)も同じくポーランド南東部の町ですが、ビウゴライとは対照的に中部ポーランドのように西ヨーロッパ的な明るい曲調が多いのが面白いです。

<58 The Slow Dance, Region Of Rzeszow 1分9秒>
<59 Polka, Region Of Rzeszow 1分21秒>
<63 The Krzyzak Dance with Couplets, Region Of Rzeszow 1分48秒>

Nowy Sacz(ノビ・ソンチ)は、ポーランド中南部のマウォポルスカ県の都市で、アウシュヴィッツやクラクフがある地方とはとても思えない明るく楽しい音楽が入っています。ポドハレ地方の音楽とも全く違います。ヴィエルコポルスカとは、大ポーランドの意味でしたが、対義語がマウォポルスカ(小ポーランド)で、強制収容所があったアウシュヴィッツやユダヤ人ゲットーがあったクラクフがあります。ポドハレ地方は、この県の山間部に位置します。

<64 Walking Dance, Region of Nowy Sacz 53秒>
<65 Krakowiak, Zeniulbym Sie z Koza, Zeby Rola Miala, Region of Nowy Sacz 1分32秒>
<66 Polka, Region Of Nowy Sacz 45秒>

前半のマゾフシェの後には、ポーランド西部のZiemia Lubuskaとヴィエルコポルスカの音源がまだまだ何曲もありますが、バグパイプが多めで選曲に迷いました。
女性の独特な民謡が聞けるKurpie地方の歌を聞きながら今回はお別れです。Kurpie地方はマゾフシェの北東に位置し、ヴァルミア=マズーリ地方の南辺りですが、独特の伝統衣装、伝統舞踊、特徴的な建築様式や生活様式など、独特の伝統文化で知られていて、クルピエの音楽は近隣の音楽とは大きく異なっているとのことです。クルピエは、この文化圏の人々の名称でもあるそうです。ルーマニア北部のフォークロアの宝庫マラムレシュを連想しました。
ヘンリク・グレツキの交響曲第3番「悲しみの歌のシンフォニー」では、交響曲第1部がクルピエの音楽に触発されて作られています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<7 Who's Makin the Noise In the Larder?, Region of Kurpie 1分34秒>
<8 Open The Door, Don't Let Us Stand Here, Region of Kurpie 39秒>
<9 Mary, Don't Stand Like a Pole, Region of Kurpie 52秒>

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2025年4月18日 (金)

ポドハレの歌とフィドリング

ニンバスから出ていた、もう一枚のポドハレの音源もありました。番組でかけたのはTrebunia Family Bandの4 Sabatowe, 2 Ozwodneですが、途中から伴奏と全く違うテンポとリズムで女性の歌が出て来て、かなり驚いた曲です。その箇所は1分前辺りからです。最初何が起きたのかと思いました(笑) その後の男性の歌は拍子通りです。阿波踊りのリズム隊と「よしこの」の女性の歌も拍子合わずですが、これを思い出しました。拍子合わずの、長い間の歌を合わせるという点では似ているように思います。
2本目はポドハレのフィドリングを間近で確認できる映像です。ポーランドと言うより、ハンガリーの農村音楽のチャールダーシュや、カルパチア、ブコヴィナ寄りの音楽に聞こえるタトラ山地のグラル人の音楽、と言うことでしたが、それらとも少し違うテクニックや表現が垣間見られる面白い映像です。

<Trebunia Family Band / 4 Sabatowe, 2 Ozwodne 5分15秒>

Góralska Muzyka - część I

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2025年4月17日 (木)

ポーランド南部ポドハレ

ポーランド南部タトラ山地のポドハレのグラル人の音源と言えば、英Nimbusから96年に出ていたGienek Wilczek's Bukovina Bandを真っ先に思い出しますが、全てYouTubeに上がっていました。番組でかけたムザの2曲は、やはり無さそうで残念です。他の民謡歌唱の映像を2本目に上げておきます。(以下放送原稿を再度)

厳しい自然の中で育まれた強靭で素朴なタトラ山地のグラル人の伝統器楽と歌は、ポーランドと言うより、ハンガリーの農村音楽のチャールダーシュや、カルパチア、ブコヴィナ寄りの音楽に聞こえます。英Nimbusから出ていたGienek Wilczek's Bukovina BandとTrebunia Family Bandでも聞けますので、一曲ずつおかけしておきます。Gienek Wilczek's Bukovina BandのBrigands' March, Ballad, The Brigands' Dance Sequence, "Oh, Suzannah"は、途中から段々カントリーっぽいなと思ったら、最後にフォスターのオー・スザンナが登場します。これはアメリカのカントリーと似た部分を感じての採用でしょうか?

<Gienek Wilczek's Bukovina Band / Brigands' March, Ballad, The Brigands' Dance Sequence, "Oh, Suzannah" 7分37秒>

Folk singing from Podhale in southern Poland (Górale - Polish highlanders)

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2025年4月16日 (水)

シロンスクのクラコヴィアク他

ポーランド南西部のシレジア地方は、ドイツ名がシュレージエン、ポーランド語名シロンスクŚląskと言います。シュレージェンは世界史で聞き覚えのある方も多いかと思います。番組でかけたMuza盤にあったブラス音楽も、おそらく山岳地帯の民族音楽も今の所見つかっておりません。やはり大変レアな貴重音源なのでしょう。ブラス音楽の曲にOpole Silesiaとありまして、オポレと言うのは、ドイツ語で上ドイツという表現があるのと似ていて、どうやら高地の意味のようですから、牧羊地帯は更に高い山の方になるのではと思います。
シロンスクで思い出しましたが、「森へ行きましょう」を先日上げた団体Zespół Pieśni i Tańca "Śląsk"がシロンスクでしたから、シレジアの団体と言う事ではと思っています。と言う事は「森へ行きましょう」もシレジアの民謡でしょうか? シレジアで探しても出てくるのはほとんどが舞踊ですので、今日は2本上げておきます。1本目がシロンスクの舞踊ですがシレジアの踊りかどうかは不明、2本目も舞踊団シロンスクの映像です。2本目で踊られているクラコヴィアクは、スロー・マズルカのクヤヴィアクに似ていてよく混同されますが別物で、ポーランド南部のクラクフやマウォポルスカ県の民族舞曲です。ショパンは演奏会用クラコヴィアク(ピアノと管弦楽のための《クラコヴィアク風ロンド(Rondo á la Krakowiak in F major )ヘ長調》作品14)も書いています。

“Śląsk” - Folkloric Concert: “This is Poland”

Zespół Pieśni i Tańca "Śląsk"-Krakowiak 1986 r

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2025年4月14日 (月)

シレジアとポドハレ

ゼアミdeワールド457回目の放送、日曜夜10時にありました。16日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。例によってMuza盤の音源は見当たらないので、先週末の動画の関連から「チェコ語、カシューブ語、ポーランド語の話者は、シレジア方言を理解できるか?」と言う動画を入れておきます。音楽もまた探しておきます。ポドハレはポトハレと濁らない表記の方を多く見かけます。

Silesian Dialect | Can Czech, Kashubian and Polish understand it? | #1

ポーランドの音楽の5回目です。前回からポーランドMuzaの音源The Best of Folk Songs and Music from Various Regions of Polandを地方別に聞いておりまして、マゾフシェ地方とポメラニア地方のカシューブに続いて、ポドハレ地方とシレジアの音源に移りますが、まずシレジアの方から始めます。

ポドハレ地方の西に位置するポーランド南西部のシレジア地方(ドイツ名シュレージエン、ポーランド語名シロンスクŚląsk)ですが、北部のカシュープ人と南部のグラル人も、少数民族ではあっても、言語的にはポーランド語の方言に入るようですが、南西部のシレジア語については同じ西スラヴ系のレヒト諸語ではあっても、独立の言語とみなされることもあるそうです。ムザ盤の音源は、おそらく平地の方のブラス音楽の3曲で始まり、山岳地帯の羊飼いが用いていたアルペンホルン系統のtrabitaと、指孔のない笛Piszczalka Postn、バグパイプと女性の重唱、葉笛のような甲高い笛が入るポルカと続きます。西ヨーロッパとも繋がるようなブラス音楽と、全く素朴な山岳地帯の音楽が対照的です。8曲続けておかけします。

<The Drake and the Gander Dances, Region Of Opole Silesia 1分41秒>
<The Walking Dance, Region of Opole Silesia 30秒>
<March, Region of Opole Silesia 56秒>
<Shepherd's Tune, The Silesian Beskid Highland 48秒>
<Tell Me Darling, The Silesian Beskid Highland 38秒>
<I am Longing for my Mountains, The Silesian Beskid Highland 2分32秒>
<The Linder Dance, The Silesian Beskid Highland 54秒>
<The Crazy Polka, The Silesian Beskid Highland 56秒>

51曲目と52曲目に、南部タトラ山地ポドハレ地方のグラル人の音源が入っています。南に位置するスロヴァキアのハンガリー系音楽にかなり近く聞こえます。2曲目の「山の頂」と言う曲の女性の声かと思うほどのハイトーンでハイテンションの歌唱も大変印象的です。

<Highlanders Tunes, Podhale Highland 4分45秒>
<Highlander Tunes Mountain Peak, Podhale Highland 1分40秒>

厳しい自然の中で育まれた強靭で素朴なタトラ山地のグラル人の伝統器楽と歌は、ポーランドと言うより、ハンガリーの農村音楽のチャールダーシュや、カルパチア、ブコヴィナ寄りの音楽に聞こえます。英Nimbusから出ていたGienek Wilczek's Bukovina BandとTrebunia Family Bandでも聞けますので、一曲ずつおかけしておきます。Gienek Wilczek's Bukovina BandのBrigands' March, Ballad, The Brigands' Dance Sequence, "Oh, Suzannah"は、途中から段々カントリーっぽいなと思ったら、最後にフォスターのオー・スザンナが登場します。これはアメリカのカントリーと似た部分を感じての採用でしょうか? Trebunia Family Bandの4 Sabatowe, 2 Ozwodneは、途中から伴奏と全く違うテンポとリズムで女性の歌が出て来て、かなり驚いた曲です。これらの曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。最初の方は長いので、途中でフェイドアウトすると思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Gienek Wilczek's Bukovina Band / Brigands' March, Ballad, The Brigands' Dance Sequence, "Oh, Suzannah" 7分37秒>
<Trebunia Family Band / 4 Sabatowe, 2 Ozwodne 5分15秒>

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2025年4月11日 (金)

カシューブの言語、歴史、音楽

マズルカの故郷マゾフシェ地方の民謡について、ショパンの曲の原曲があるのかなど、もっと調べたいところですが、またゼスポウ・ポルスキの演奏するショパンのマズルカ音源を取り上げる予定ですので、その際に回しまして今週はカシューブの方に目を向けてみます。1本目はカシューブ語とポーランド語とチェコ語の比較、2本目はカシューブの歴史などの映像です。例の羊飼いの牧笛は2本目の映像に出て来ますが、残念ながら音は聞こえません。1本目は、同じ西スラヴ系の3言語、それぞれの言葉でしゃべってどのくらい通じるかを試しているようです。英語字幕付きです。ロシア語から類推できる単語も若干あります。3本目は民謡フェスティヴァルの静止画像と音楽です。最初のポルカは有名な曲でポーランドの曲と思っていましたが、これはカシューブの曲でしょうか?

Kashubian language | Can Polish and Czech understand it? | Slavic Languages Comparison

Poland's Forgotten Minority: Who Are The Kashubians?

Kashubian Folk Festival | X Kaszubskie Spotkania z Folklorem Świata w Wielu

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2025年4月10日 (木)

カシューブの音楽

ポーランド北部ポメラニア地方の少数民族カシューブを有名にしたのは、やはり小説と映画の「ブリキの太鼓」ではないかと思います。それと小型犬ポメラニアンでしょうか。元ドイツ首相のメルケルさんがカシューブの血を引いていたことは、最近知りました。映画「ブリキの太鼓」の中で出てきた音楽にカシューブの音があったかどうかは、見たのが80年代なのでよくは覚えていません。冒頭の倍音豊かな管楽器がスロヴァキアの楽器だったことは、スロヴァキアの時に触れました。色々探していましたが、店のPCが激重かつ不安定なので、この時間になりました。とりあえずARC盤の音源かなと思われる一本を上げておきます。

3. Zespół Szętopórki Kashubian Folk Music - Cinda

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2025年4月 9日 (水)

Anna Koprekの歌声

今回取り上げているポーランドMuza盤を聞いて一番インパクトを受けたのは、1曲目のマゾフシェ地方の民謡ですが、この曲を歌っていたAnna Koprekで検索したら、生映像が出て来ました。1本だけですが、古老の歌声は大変貴重です。長調と短調の違いが不明確で両方が入り混じる歌唱が、おそらく現代では聞かれないタイプで、大変驚いた旨先日ブログに書きました。現代の民謡歌唱は、長調と短調がはっきり整理されて歌われることがほとんどだと思います。これは日本でも言えると思います。伴奏するフィドルも野趣溢れる演奏で、これも現代では再現不可では。枠太鼓をAnna Koprek自身で叩いていることも確認出来ました。
本当はこの盤の英訳タイトルThe Best of Folk Songs and Music from Various Regions of Polandと各曲のポーランド語タイトルが分かれば(入力できれば)、もっと色々出てくるのかも知れませんが、英訳で検索したのでは全く話になりません。英訳検索ですと、民族舞踊団マゾフシェの映像ばかり出て来ます。

Anna Koprek, śpiewaczka z Gliny

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2025年4月 7日 (月)

森へ行きましょう マゾフシェとカシューブ

ゼアミdeワールド456回目の放送、日曜夜10時にありました。9日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はシロンスクのシュワジベチカのみです。ライヴ映像がありました。

ポーランドの音楽の4回目です。ポーランドに入ったら最初にかけようと思っていた曲を忘れていましたので、その曲からおかけします。少なくとも70年代頃までは音楽の授業で歌ったと思います。チェコとスロヴァキアの「おお牧場はみどり」と並んで西スラヴでは有名な歌でしょう。邦題は「森へ行きましょう」で、ポーランド語の原題はシュワジベチカです。『Szła dzieweczka』(シュワ・ジェヴェチカ)を原曲とする日本の歌、と言われる程、日本で知られる歌になりました。この曲は、1955年にポーランドの首都ワルシャワで開催されたコンサートで、出席していた指揮者の荒谷俊治が原曲を採譜。後に東大音感合唱団のメンバーが日本語の歌詞をつけて『森へ行きましょう』として日本へ紹介したそうです。
ポーランド国立民族合唱舞踊団「シロンスク」 (Zespół Pieśni i Tańca „Śląsk”)が歌う原曲と、歌声喫茶ともしびの音源2曲を続けます。

<Zespół Pieśni i Tańca Śląsk / Karolinka ~Szła Dzieweczka 2分4秒>

<歌声喫茶ともしび / シュワジベチカ 3分6秒>

次に前々回にショパンの長調のマズルカ2曲で始めた後で取り上げたポーランドMuzaの音源ですが、民族音楽ではスイスVDE-Gallo盤と並んで最重要音源ですので、再度その3曲から始めて、地方別に続けたいと思います。
マズルカの名前の由来とされる東部のマゾフシェ地方のオベレクの民族音楽音源を3曲続けておかけしておきます。今ではこういう泥臭い音楽は生活の中には残ってないのではと思います。盤のタイトルは、The Best of Folk Songs and Music from Various Regions of Polandです。ショパンが19世紀に聞いていたのも、こういう素朴な音楽ではないかと思いますが、それをあれほど洗練された音楽に仕立て上げたショパンの技の凄さを強く感じます。
こういう古い現地録音では、現代の耳では不思議にも聞こえる、長調と短調が入り混じる旋律が聞かれるという話をゼアミブログで少し書きました。正確に言えば、1曲目が長調なのに短調で聞こえることがあると言った方が良いかも知れません。

<Oberek with couplets, Region Of Mazowsze, District of Rawa Mazowiecka 1分52秒>
<Oberek, Region Of Mazowsze, District of Rawa Mazowiecka 1分15秒>
<Oberek with couplets, Region Of Mazowsze, District of Skierniewice 1分59秒>

マゾフシェの6曲の音源には、オベレク以外にもポルカが入っています。その後のオベレク2曲まで3曲続けておかけします。

<Polka, Region Of Mazowsze, District of Skierniewice 1分39秒>
<Oberek with couplets, Region Of Mazowsze, District of Lowicz 3分33秒>
<Oberek from Osmolin, Region Of Mazowsze, Border of Kutni and Lowicz Districts 2分22秒>

この盤の最初に入っているマゾフシェ地方の後の採取地を順に上げますと、Kurpie, Masuria and Warmia, Ziemia Lubuska and Wielkopolska, Kaszuby, Opoczno, Opole Silesia, Silesian Beskid Highland, Podhale Highland, Bilgoraj, Rzeszow, Nowy Saczとなっています。マゾフシェ以外で音楽に特徴があって番組に入れたいのは、「ブリキの太鼓」で有名な北部のバルト海沿岸のカシューブと、南部のタトラ山地ポドハレ地方の音源です。北部のカシュープ人と南部のグラル人も、少数民族ではあっても、言語的にはポーランド語の方言に入るようですが、南西部のシレジア語については同じ西スラヴ系のレヒト諸語ではあっても、独立の言語とみなされることもあるそうです。

まずカシューブですが、カシューブ人が多く住むポーランド北部バルト海沿岸のグダニスク(ドイツ語ではダンツィヒ)から西の辺りはポメラニア地方と呼ばれ、その名の通り小型犬ポメラニアンの原産地です。カシューブの血を引く作家ギュンター・グラスが書いた小説「ブリキの太鼓」とその映画でも、よく知られていると思います。他にカシューブの血を引く有名人に、元ドイツ首相のメルケルがいます。
この盤にはアルペン・ホルンのような牧笛と、ボタン・アコーディオンの独奏、ポルカ、男性の民謡独唱が入っています。34曲目からの短い5曲を続けておかけします。

<Bazuna Signals, Region Of Kaszuby 50秒>
<The Koseder, Region Of Kaszuby 35秒>
<On this Side of the Lake a Girl is Drowning, Region Of Kaszuby 33秒>
<The Tabacznik Polka, Region of Kaszuby 52秒>
<The Shepherd - The Sheep are Walking Around, The Bells are Ringing, Region of Kaszuby 1分3秒>

では最後にムザ盤51曲目からの南部のタトラ山地ポドハレ地方の音源から、Highlanders Tunes, Podhale Highlandと言う曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。南に位置するスロヴァキアのハンガリー系音楽にかなり近く聞こえます。次回はポドハレ地方のグラル人の音源で始めて、シレジア(ドイツ名シュレージエン、ポーランド語名シロンスクŚląsk)の音源などに移る予定です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Highlanders Tunes, Podhale Highland 4分45秒>

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2025年4月 4日 (金)

ラフマニノフとクライスラーのマズルカ

今週は番組で取り上げた曲が多過ぎて、チャイコフスキーの「白鳥の湖」やドビュッシーのマズルカまで回りませんが、ラフマニノフの弾くマズルカとクライスラーのマズルカだけは、入れておきたいと思います。今回色々聞いていて、そう言えば、アルフレッド・コルトーのマズルカも聞いた事がないなと思いまして調べましたが、今の所見つかったのは、数曲だけでした。極端な例ですが、グレン・グールドがショパンを全く弾かない(入れてないだけ?)ように、ショパン作品でも好き嫌いあるいは得手不得手があるのかも知れません。コルトーはカザルス・トリオのメンバーとして、チェロのパブロ・カザルス、ヴァイオリンのジャック・ティボーと数々の名演を残していますが、彼の弾くシューマンのピアノ曲なども、ミスはあっても実に味わい深く(特にクライスレリアーナ)、80年代によくLPで聞いたものです。彼と同じ20世紀前半の大ピアニストの中で、ラフマニノフのマズルカも、そう言えば聞いてなかったなと思い、番組でかけた次第です。クライスラーのヴァイオリン編曲版マズルカは聞いた事はあったと思いますが、意識して聞いたのは今回初めてでした。クライスラーらしい美音に耳が喜びました。ショパンのマズルカ全曲の楽譜(パデレフスキ版)は手元にあるので、自分でもヴァイオリンで弾いてみようかと思います。(以下放送原稿を再度)

往年の大ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーがショパンのマズルカを弾いた音源と、ラフマニノフがショパンのマズルカを弾いた100年くらい前の録音までを時間まで聞きながら今回はお別れです。ショパンのマズルカは、いずれも前々回にウィトルド・マルクジンスキでかけた曲です。今回は各曲ごとの定評のある名手の演奏にこだわって選曲しました。

<Mazurka in C-Sharp Minor, Op. 63, No. 3 セルゲイ・ラフマニノフ(Pf) 2分3秒>

<Mazurka No. 45 in A minor, Op. 67, No. 4 (arr. F. Kreisler for violin and piano) 2分24秒>

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2025年4月 3日 (木)

バッハのポロネーズ

管弦楽組曲2番のポロネーズは、すぐに脳内再生されました。それ位有名な曲だと思います。フルートが大活躍する2番の中でも、バディネリと並んでよく知られているでしょう。しかし、はて?ブランデンブルク協奏曲にもあったかなと思って調べましたが不明でした。有名な5番と3番くらいしか、よくは知らないのですが。フランス組曲には確かにありましたので、2本目にピアノによる演奏を上げておきます。管弦楽組曲2番の方は、トン・コープマンの動画が見当たらないので、フルートとチェロの編曲版で、ポロネーズと2番の終曲バディネリです。(以下放送原稿を再度)

ポロネーズとは、フランス語で「ポーランド風」の意であり、マズルカと並んでポーランド起源のダンスまたはそのための曲の舞曲形式。テンポがゆっくりな4分の3拍子で、もとはポーランドの民族舞踊であったが、一つの様式となってヨーロッパで流行した。ポロネーズは、もとは民俗的なものでなく貴族の行進から始まったといわれ、16世紀後半にポーランド王国の宮廷で行われたという。その後、ヨーロッパ各国の宮廷に取り入れられ、フランス宮廷からポロネーズの名が広まった。また純器楽曲としても作曲され、初期のもので有名なものにJ.S.バッハの作品がある。

このようにウィキペディアにありました。ブランデンブルク協奏曲、フランス組曲、管弦楽組曲などに出て来ますが、管弦楽組曲2番のポロネーズをTon Koopman指揮Amsterdam Baroque Orchestraの演奏でおかけしておきます。

J.S. Bach - Suite en si mineur - Polonaise et Double - Badinerie

J.S.Bach - フランス組曲第6番 Ⅴ. ポロネーズ / Französische Suiten Nr.6 Ⅴ. Polonaise

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2025年4月 2日 (水)

ボロディンとスクリャービンのマズルカ

今回ショパン以外のマズルカ作品を調べて特に惹かれた2曲です。現代ものもよく弾いているイメージがあるフランスのピアニスト、クレール=マリ・ル・ゲは前から知っていましたが、ウクライナ出身のマリーナ・バラノヴァは初めて知りました。非常に個性的なピアニストのようで、興味を持ちました。時に即興も交えているようで、この曲を含め、Salon de Ravel全体楽しめる音源でした。クレール=マリ・ル・ゲのVoyage en Russieも音色が美しく素晴らしい一枚でした。スクリャービンのマズルカはクレール=マリ・ル・ゲではYouTubeにはなかったので、他の演奏で上げておきます。ピアニストはMaria Lettbergでしょうか?(以下放送原稿を再度)

マズルカの方は、前回かけた曲以外では、フランツ・リスト、ドヴォルザーク、バラキレフ、ボロディン、スクリャービン、ドビュッシー、ラヴェル、マヌエル・ポンセの作品と、ハチャトゥリアン の『仮面舞踏会』、ドリーブの『コッペリア』、チャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』などにも出て来ますが、ロシアのボロディンとスクリャービンの曲は聞いたことがなく、とても興味深く思いましたので、見つけた音源2つでおかけしておきます。ピアノ曲に関しては、ショパンの影響で書かれたことは明らかなようです。

<Alexander Borodin / Mazurka II. Allegretto in D-Flat Major マリーナ・バラノヴァ 2分38秒>

<Alexander Scriabin / Mazurka in D-Sharp Minor, Op. 3, No. 5>

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