ポーランドのフィドリング
VDE-Gallo音源のLoskot Stanislaw & Stefan Nowaczekで検索して出てきた映像ですが、特に面白く見たのがフィドラーStefan Nowaczekの演奏で、一番の注目点が、左手の手のひらが棹に付いている事です。これはクラシックの奏法的には全くご法度で、何故かと言いますと、速やかなポジション移動が難しくなるからです。その代わりに、狭い音域で細かい装飾が付いている事に注目で、これはルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの名フィドラー、故ニコラエ・ネアクシュ爺と全く同じ構えと奏法です。古いスタイルのフィドリングでは、手のひらを棹に付け、狭い音域で細かい装飾のメリスマを聞かせた演奏を聞かせていたようで、これはルーマニアだけではなかったのだと思いました。これが長短(長調と短調)不明確になる秘密の一つかと思います。そして、それら全てにこそ、古いスタイルのヴァイオリン演奏の深い味わいが生まれるのだろうと確信しました。昨日の3本はテクニック的には遥かに上手ですが、音楽は長短すっかり整理されて、民俗音楽としての奥ゆかしい「味わい」の点で、古いスタイルのフィドリングには全くかなわないと思います。
ゼスポウ・ポルスキの他の曲について触れることが今週は難しくなりました。再来週にもう一枚の彼らの音源を取り上げる予定ですので、その際に一緒に見てみようかと思います。一つ訂正です。昨日のSzabasowka Polka ですが、ポーランド語のszは「シャ」に近い音ですので、サバソフカではなく、ヘブライ語と同じに「シャバト」として良かったようです。
Stefan Nowaczek i Jan Kmita – Powiślak | Folkowe Zapusty cz. 2 | Muzyczna Scena Tradycji
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